2005年7月27日にリリースされたCHEMISTRYの15枚目のシングル
美しく空へ浮かぶような優雅さを持った曲です
翼という手段により互いを支え合いながら未来へ向かう姿を表しており
そういった三次元における成長への一途を、時に落差もあるでしょうが浮上に満ちた雰囲気を出してくれます
PVでは生きとし生けるものの口内よりシャボン玉があふれ
それらが集まり次第に大きくなっていくというもの
言葉がもたらす不安や希望も含め、それが自分や相手への拠り所ともなる可能性を秘めており
孤独感を引きはがすような力も秘めています
しかし手段を誤ればシャボン玉のように割れてしまうこともあるため
言葉の強みとリスクを認識した相手とのコミュニケーションによる浮遊感を味わいたいものです
アニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』主題歌
この曲を聴くと曲の雰囲気を表す重要なコード進行というものが飛んでいくような気がし
ただバイオリンの美しさと2人の綺麗な音程とハモリという音域の高い部分をメインとしてどこまでも浮遊感に襲われます
そこに重低音の重みは含まれておらず、PVのシャボン玉のように段々と上がっていく壊れそうな音が巡っています
まるっきり悲しい曲でも喜ばしい曲でもなく、その微妙な狭間において曲調を掴んでいくシナリオは不思議な感じがします
この曲は軸となるサウンドが掴みにくく、バイオリンがかなり動いて曲調を満たしているため
歌にかなりの比重を置いて曲の雰囲気を出す必要があります
さらにできればデュエットで、軸のつかみどころのなさをカバーするようにハモリによって曲調を出していきたいです
とはいえハモリも相当難しく、リズムも独特で慣れるのには時間がいるでしょう
イントロからその面影はあり、サビやCメロでも歌の入りやキレに注意すべき部分が多く見られます
歌の音程は分かりやすいのですが、その拠り所となるサウンドをどこに置くかで歌いやすさも変わって来るでしょう
不思議で綺麗な地から浮いたような感じをもたらすこの曲
こういった不可思議だが独特の世界観を味わい方に必聴です