1985年5月25日にリリースされた武田鉄也の楽曲
少年時代の懐かしみと大人になる意味を謳った曲です
少年の頃の思い出や風景を歌詞に多く盛り込み、その情景を浮かばせながらも
サビでは大人になることへの素朴な疑問を繰り返し述べています
誰しもなったことのない大人というものへの憧れや不安は成長と共に抱くもの
無邪気な少年の頃と対比することで得るものや失うものが脳内を駆け巡りそうです
曲自体は3分弱とかなり短く、Aメロからサビの2往復でアウトロへと向かいます
映画『ドラえもん のび太の宇宙小戦争』の主題歌でもあります
曲時間も短いですがサビもかなり短く、大人への疑問を2文で綴り次のシーンへと移行します
せっかくの良いメロディを長く続けずスパッと終えるところがまた哀愁を漂わせていいです
大人に対する疑問は不安と待ち遠しさの両方を抱えており
少年の頃の感慨深い風景と照らし合わせるとそれらと少し距離を置いてまで大人へと向かう自分の純粋な疑問までも心内にはありそうです
終始切なさと多少の重みを思わせる歌い方には多少ブレスのきいた有気音に近い発声を意識すると情緒溢れる雰囲気となります
80年代ならではのフォーク的演奏も相まって他サウンドがその情景を手助けしてくれますし
しんみりとした感じを100%出していきたいところです
最高音も高くはなく、リズムもスローなため、雰囲気の方に集中するこも不可能ではないですし
あえてリズムをズラして遅らせた歌い方をすれば多少の重みも加えられます
とはいえ焦点は少年の気持ちなので、酸いも甘いも経験した大人のような貫禄は歌にはそれ程必要なく
あくまで純粋さをアピールしてそれを切なさが包み込む感じがふさわしいといえます
もしくは大人が少年の頃を懐かしむという視点でも歌えますし、そういった場合も子供の頃の純粋さを思い出して歌いたいものです
誰もが持つ少年の頃の思い出
その視点からでも、それを懐かしんでの視点でも、曲の雰囲気を味わいたいものです
iTunesで少年期をさがす