2009年12月16日にリリースされた福山雅治の25枚目のシングル
恋愛における苦しみや悲しみが伝わってくるせつなさマックスの曲です
曲は終始短調故に感じるものすべてが暗く儚く悲しい印象を受けてしまいます
こんな印象はまるで童謡「さくら」を聴いているときのようです
恋が実ったとしてもそれは徐々に歯止めのきかないものとなり
それが良い方向にも悪い方向にも導く衝動へと変貌する
それは分かっていてもとめることができない、それが恋というものであることを苦しみの面から伝わってきます
東芝液晶テレビ『REGZA』のCMソングであり
同テレビのコンセプト「記憶」からこの曲においては恋愛の記憶を主題として描かれています
短調で一貫したせつなさを出すのを前提としつつも、1番と2番ではまた違った雰囲気を持っています
2番からはドラムが入りその衝動を表面的にしつつ、サビで更なる開放的な心の揺れ動きが見られるようです
ギターの鋭い音も場面では心の表れとして効果的に反映されており
単なるバラードだけにとどまっておらず抑揚のついた場面ごとに移り変わる心情がイメージされます
CMにおいてはせつなさ一直線のサビの一部分しか流れていませんが
いざ一曲を通して聴くと後半は全然違った印象と壮大さに心打たれるかもしれません
しんみりとした雰囲気さはため息バリのブレスを用いても表現ができそうで
要はいかに人間らしく歌うか、誰でも経験したようなこの感情や心の揺れをどうメロディに乗せるかが肝心です
基本的に高音は用いませんが、Cメロにおいては抑揚のあるファルセットを用いた歌唱が盛り込まれており
この曲の見せ所のひとつでもあるため、哀愁で鳥肌がたつような感情をリスナーに浴びせたいものです
終始腹からの声を意識し、重みのある歌い方にしたいのもひとつ
どれだけ自分の今の感情が苦しいものか、それを相手に伝えるようないたたまれなさを感じさせたいですね
恋により味わう苦しみや衝動を遺憾なく伝えたこの曲
盛り上がりも見せるため、各所に渡って曲調を味わいたいものです