2012年11月7日にリリースされたback numberの7枚目のシングル
大人になるにつれ現れる葛藤の中でもがく様を描いたメッセージソングです
これまでの同バンドの女性との想いというシングル路線からは外れ、人々の日々の葛藤を描いた同曲はもちろん今までとは異色
短調な曲調はあれど、ここまでグッとこさせかつテンポの速い曲はback numberの違った側面を見せられます
ドラマ『高校入試』の主題歌であり、タイトル通り高校入試に起こるトラブルを教師がどう解決していくか
学生とのやり取りの中今の社会に訴えるような風刺作品といえ、同曲も社会に訴えがある点でマッチしているといえます
タイトル「青い春」は文字通り青春ですが
この曲でいえばもう少しダークな紺色に近い色が想像されます
「社会のレール」という言葉があるように、社会のステージで踊らされる人々のもがくさまを描いた歌詞が特徴てきです
誰しも成長するにつれ社会になじんでいけば
こどもの頃に描いていた夢や理想とほど遠い現状に半ばあきらめのような妥協をしてしまうことも多い
夢に向かっておらず、レールの上を走っていてもいつしか「まぁいいや」と思えてしまうそんな自分がいても
それでもそれでもそのステージでやはり必死に夢を追い求めて羽ばたくこをやめないでいたい
そもそも日本における政府の若者に対する方針は、「勤労の義務」があるように社会に労働という形で貢献する人材育成を主とし
学校法でもそれが定められているため学校に通う目的はまさにそれに当たります
そんな幼いころから政府の方針に従い義務教育を受け、その後進学や就職をすれば若き日々の芽を摘まれるのは珍しくない世の中ですが
そこからどうステージで違う自分を見せられるのか、そこが問題といえます
またサビ入りのドラムも盛り上がりの予兆を見せる点で良い手法ですし、メロディも好みです
まさにダークな青を終始連想させるようで、そこからどうやって光を照らすのか、それは自分次第です
こういったダークな曲はその雰囲気を強弱でどう出すかということがポイントとなりますが
この曲にメリハリはあまり見られなく、Aメロは静かに、サビは大きく、キーの高さに応じた声の出し方で雰囲気は出そうです
とはいえこの曲、転調後のサビは相当高いのが実はネックであり、Vo.清水のように喉を開けた感じの声をその高さでも維持できるかが問題となりますが
ある程度声を絞った歌い方でも、葛藤している若者を表現できれば答えはひとつではないといえましょう
多少の疾走感は大人に成長していくスピードと焦りを感じさせますし、速すぎず遅すぎずのペースでそれを表していきたいところです
幼いころ描いた夢に対する現状抱く葛藤
そこから逃げず常に向き合い、ステージから羽ばたく可能性を常に持っていたいですね