2009年3月11日にリリースされたGReeeeNの10枚目のシングル曲
人が生きる一瞬の積み重ねの大切さを描いたメッセージソングです
刹那は時間を表す最少単位であり、その時間は0.013秒
ライフルでも10mしか飛ばないような短い時間においても、人はその一瞬を積み重ねることで生きている
ダメなことが重なってもそれは一瞬一瞬の積み重ねでできたものであり、その一瞬がまた積み重なって未来をつくっていく
そうしていろいろな一瞬を経験し、最後に笑っていられるような、そういった努めを促されるような気もちになります
全体を通した自分の行動による結果というものは予想しにくいですが、時間を短縮していけばそれも少しづつ可能になるのでは
それが1秒先ならもう予測する時間もないハズ、そのめまぐるしさを覚えれば泣いてるヒマも悲しんでるヒマもない
とにかく懸命に、自分がつくった曖昧な予想、いわば目標に進む一瞬を継続していく外ないのです
PVは俳優の山下真司が「刹那戦士グリンジャー」に扮し失意や希望の中グリンジャーとしての日々を描いています
ドラマ『ヴォイス〜命なき者の声〜』の主題歌でもあります
曲の構成はAメロ・Bメロをバックサウンドもろとも静かな雰囲気、サビにおいては重量感あるドラムのリズムをバックにメッセージ性が高く盛り上がりを見せる雰囲気があります
それはまるで人が生きると実感できる心臓の鼓動の様、あるいは生きている時間の一瞬一瞬を区切って表したものか
なんにせよメロディもよく、なにかしらの切なさも思わせます
生きるということがつきつめれば容易くはなく、必死さも思わせるような、そういった感じがします
サビは曲中で計4回流れ、そのうち2回の前半は他メロを引き継いだような静かさを持ち合わせており
まさに他メロとサビは人生のストーリーにおける山と谷のような関連性を見出し、そのつなぎ目のような役割を果たしています
GReeeenの中では高音も少なく比較的歌いやすい部類に入ると思われます
『遥か』や『愛歌』のような高いキーを使用する歌ではないですが、それでも強いメッセージ性からジーンと思わせるものもしっかり持っており
高いキーを使って魅了する術を持たなくとも十分リスナーを惹きこむことができるでしょう
単純に静と動の使い分け、サビとそれ以外の強弱の使い分けをはっきりしておき
各パートがどういったコンセプトなのか、人の持つ失墜や悲観を表すのか、生きる希望を表すのか
そのひとつひとつの流れが歌となるため、曲のタイトルからもひとつずつ意識してひとつの歌にしていきたいところ
死ぬほどの悲しみの中でも今一度生きる意味を考えさせるこの曲
そこまでモチベーションの落ちた状態じゃなくても、少し悲しいことが起こった際に聴けばまた前を向けるかもしれません