2008年2月6日にリリースされた槇原敬之の38枚目のシングル曲
夏の終わりを彷彿とさせる、自分が生きるきっかけを見出せるせつないソングです
終始アコースティックとピアノをメインとした哀愁漂う構成となっており
それを夏の終わりと光り輝くもその後の命は儚いホタルを合わせることがその感じを一層惹きたてます
歌詞に関しても、その儚さと日の当たる際の照らす光の淡さを自分の存在と重ね合わせますが
それでも自分の存在価値を見出すきっかけを与えるのもまたホタルであり
まさに今の自分の様であって自分の先を行く存在として、道しるべのようになっています
その歌詞の自己否定の限度と曲調が切なさを煽り
それでも誰かの幸せになれる希望を見出す成長の兆しには思わずジーンとくるものがあります
映画『KIDS』の主題歌であり
PVにおいては小池徹平と玉木宏演じる主人公達のシーンが時折登場します
ちなみにホタルの一生は水中で10ヶ月に比べ、上陸後の飛翔はわずか10日ほど
そんな短い時間でも光り続ける存在であるからこそ、一層の感化と自分への励ましが大きなものとなるのでしょう
絶妙なハモリと短調・長調の使い分けが程よいサビのメロディにグッとくるものがあります
またリズムも秀逸であり、個人的には「恐れず」というホタルの感情を表したフレーズと、それでも実は何かしら不安を持ったようなメロディとコーラスの雰囲気が好きです
ホタルがそういった感情を持って飛んでいるならば、ホタルより先の長い自分が後ろ向きでどうする、といったような
不安感をなんとか払拭すべく奮闘するような、そういった感情がメロディにより効果的に抱かれます
雑味を感じさせない、透明感のあり難なく曲の世界観を出すような声が魅力的の槇原
さらにこの曲は切なさを全面的に押したすような曲であるため、力強さがほとんど不要でしんみりさが必要
ホタルの淡さと自身の悲観的な心情を表すためにも、高音もできるだけしんみりと歌いたいところ
ミドルボイスを駆使するか、無理ならファルセットを用いてとにかく綺麗で憂いのある歌声をつくりたいといえます
それが実は始めから終わりまで継続しなくてはならない点が低音主義者には厄介
またのどを開いた歌い方が特徴的なので、単なるミドルボイスで声を閉めてしまうとこれまた曲調が変わってしまう
まさにあくびをした状態の腹式を維持したいです
儚さを漂わせつつも生きる価値を見出す一筋の光を見出せる曲
今自分が何をすべきなのか、考えるきっかけになりそうな曲です
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