2010年1月13日にリリースされたサカナクションの2枚目のシングル
古風さ漂うメロディとサビの疾走感が特徴的な曲です
日本語と英語を合わせた響きのよいタイトルと、放浪の歌詞にどこか答えの定まらない、しかし遠くある真理にたどり着くような足が地につかないその様が各所で感じ取れる独特さが漂っています
オルタナティブなサカナクションを表す一曲でもあり、メロディにしろ歌詞の単語にしろ訝しげな感じがクセになります
PVは各所にバラバラになった文字がある角度において瞬間的に歌詞になるというものであり
言葉の刹那さや持つ力の儚さを意味し、口を動かすより兎に角歩く=動いてみないと何もわからない、変わらないといった風刺を表したのでしょうか
歌詞の表し方が随所違い、スピード感もバラバラ、次にどんな手法で見せてくるか
製作好きにとっては興味を引く映像です
一連の曲が流れると、また最初の地点に戻り曲のイントロが少し流れる点はこの歌のループを表しており
「アルク」行為も同じく終わる事のない人生における一生の課題であることを示唆します
ワンカットでカメラ1台のみの撮影も珍しいです
確かにPVも秀逸ですが、個人的にはサビのサウンドがとても印象的だったのを初めて聴いたときに覚えています
『アルペン kissark』CMソングとして流れた際の疾走感と、特長的なサウンドとボイスが注目を惹きました
サビにおける繰り返しはその歌を脳内にめぐらせるのに適しており
また曲のコンセプトであるラウンドも歌詞を繰り返すことでそれが表れています
しかしあまりこの歌詞を煮詰めて考えると、私達の実は途方もない人生におけるものごとの繰り返し、終着点の遠さに逆に当てのなさ、倦怠感を覚えるかもしれません
こういった輪廻が起こる人生だが、それこそ人として生まれた故に起こる行動である
歩くことは一定ではない、凹凸も経験しそれを楽しむことが一興であるとポジティブに考えることをオススメします
今ある音楽性に囚われない無限性、独特な心境を抱きながら歌うことがまずポイント
型にはまった音楽でない以上、歌い手もどこか跳びぬけた個性を持って歌うことができる自由性を楽しめばよいでしょう
歌詞とメロディが十分その手助けをしてくれますし、Aメロでまともに見えるラウンドと、サビにおける情緒的で情熱的なラウンド
それらを表して人生の不安定さを嘆かずむしろ味わうことを悟らせるよう、思うままを歌えばよいです
動的な部分を見せるためにAメロは弾んだような歩み、Bメロはすり足のような歩み
サビは流れるような歩みなど、それぞれ一定したスピードでない感じで区別すると深みがまします
終わりのない人生を不安定的に楽しむ独特なこの曲
一番怖い、歩みを止めるという選択を除き、人生に間違いはないのです
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