川島あい 『ドアクロール』 人の弱さを認め、成長と人とのつながりを大切にする曲

ドアクロール

2007年12月12にリリースされた川島あいの15枚目のシングル曲
未熟ながら変えていきたい人の弱さや思いを綴った曲です

「クロール」とは「這う、徐行する」という意味であり、人の進歩はそれ程はやいものではなくても
少しずつ成長していく様を、成長の「ドア」を次々開けていくことに準えたものでしょう

歌詞においては序盤は人の弱さ、足りない部分を述べ
そこから人生において避けて通れない人とのつながり、自分の成長を著し
終盤においてもこれからも開いていないドアは幾度となく存在する、それを共に開けていくパートナーの存在も示唆しながら
自分の成長は人と比べることではなく人と共に歩んでいくことにある、というメッセージを乗せています

曲調はしんみりとしつつも、サビ・Cメロにおいては広大さあふれる演奏が特徴できです

wii『チョコボの不思議なダンジョン 時忘れの迷宮』のテーマソングであり
同曲のPVにもこのゲームの映像が一部流れる描写があります


オススメはサビ

川島あいの「天使の歌声」とも評されるハスキーな声がサビでも如何なく発揮されます
発揮というよりは、切なさが全面的に押し出されているような、哀しげでもそこからすすんでいくという強い思いが内から伝わるようです

ドアは人の内にあるもんでしょうが、サビにおいては広大な草原もしくは空が思い浮かび
そこが人の心を表しているとすれば、心の広大さは誰しも持っており、それはドアの向こう側の世界なのか
はたまたその広大さをドアという仕切りで隠すことはできるのだろうか

広大さと密閉さの相反する空間が交差するようです


歌うなら?

歌詞が人の心の変化、パートナーの存在という環境の変化を表しているのなら
その描写をこの歌の変化の参考とし、それに見合った緩急のある歌い方にするのが望ましいです

序盤の人の心の弱さを表すフレーズはしんみり切なく、哀しく
1回目のサビにおける弱さを認め、前に進みたい想いを表すフレーズは、その希望、願いを唱えるような、届けるような歌い方が合います

この曲はAメロ・Bメロ(人の弱さ)がそのまま繰り返されず、2回目のサビも1フレーズ短いため
前回とは違う思いがあることも彷彿とさせることを踏まえると

2回目は弱さを認めると共に、次の大事な順序、共に歩む人の存在についての歌詞になるため
1回目より余程元気に、その可能性を見据えるような歌い方がいいです

しかしサビ終わりには疑問形が歌詞に入るため、一度心の迷走が起こる描写を歌い方にもとりいれ
少しの不安を表せればよいでしょう

最後はまた自分の更なる可能性を持ったシーンであるため、爽快に、純心な気持ちで歌うのがふさわしいです

このように非常にストーリー性がありはっきりしているため、各シーンのポイントを押さえればスムーズに歌えます

弱さを認め、人とのつながりを大切にする
ドアに例えた人の成長の段階とその天使の歌声を一度味わってみてください

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