2006年2月8日にリリースされたロードオブメジャーの通算8枚目のシングル曲
熱く輝かしい青春その瞬間を讃えるような応援ソングです
8分の6拍子が奏でるこの曲は青春の苦悩や苦難に打ち勝つ精神を与えてくれるにはいささか豪華な応援歌ともいえますが
Aメロを除き常にギターとドラムの重い演奏が特徴的でまるで力が漲ってくるようです
アニメ『メジャー』の主題歌としては2曲目であり、主人公の中学生時代の野球生活をこの曲が装飾しています
タイトルを見てみると、碧き面影はおそらく青春時代、応援歌とはいえ「さらば」から始まるということは、青春は有限であり油断するとあっという間に終わってしまう
そんな後悔のないよう危機感を募らせつつ、青春を力の限りやりきるというメッセージがあると思われます
「青春」の字は古代中国の五行思想により春には青がふさわしいとされ、また日本では若さを表すことにしばしば用いられますが
今作は敢えて「碧」という字をあてており、これはおそらく青春に捧げる人生が他に代えがたいほど貴重なものであることを強調していると推察されます
「碧」で思い浮かぶ宝石「サファイア」の宝石言葉は思想・集中力・尊厳など、これらもこの曲を連想される…とまでいうと流石に深読みかもしれませんが
青春の貴重さを青よりも蒼よりも「碧」で表したと解釈するくらいが丁度良いかと思われます
PVは抽選で当選した人が出演できるという仕組みであり、選ばれた人の前でロードオブメジャーが熱唱するというもの
曲における聴かせどころはサビ、この曲も例外ではなく、一番の盛り上がりを見せる場面です
ドラムの存在感といい、ボーカルの熱意といい、覇気というか鬼気迫るものが感じられます
また先の「碧」の解釈同様、1回目のサビでは「黄金」というワードが用いられており
これは空に照らし合わせれば「太陽」、つまり大空の眩い光の下、青春を生きる情景が見えます
同アニメは野球がメイン故に白日ならぬ黄金の日の下で青春が繰り広げられるのはテーマにそぐう形であるといえます
とにかく熱さを歌で表現するのが第一
Aメロなどの静かなメリハリはあれど、一貫して熱い思いを抱いて歌うことがこの曲を表す糧となります
特にサビはキーも高く、熱さが加わると声が裏返る可能性もありますが
なんとか声を保って曲の雰囲気を失わないようにしたいところ
また曲のおわりは歌声一本の余韻で終わるため、歌声の本質を緩める隙は少しもないまま
まさにRUNし続けて最後も熱い思いで幕を閉じる感じで到達するのがこの曲にけりをつけるにふさわしい終え方であるため
綺麗な閉じ方をするのならどこかに休憩地点を模索しておく方がよいかもしれません
青春を熱さと崇高さで表したような重量感ある曲
アニメの方も知名度は高いため、合わせて聴きたいところです