2009年11月25日にリリースされたほたる日和のメジャー入り前2枚目のシングル曲
爽快で綺麗な曲調と歌声が魅力的な一曲です
『SUZUKI・新型パレット』のCMソングであり、当初このCMが流れたときはとても綺麗なソングで誰が歌っているのか問い合わせが殺到したそうです
声の高さと透明感からスピッツに似ていると思われ、このバンドだと判明したようで
特長としては出だしより超絶高音なVo.早川の歌声
このままのペースでBメロ、サビへと入り、特にトーンを落とすことなく歌が流れるのには驚きです
また全体的に演奏のタッチが優しくふんわりした明るい感じがとても特長的であり
そこに高音の歌声がマッチしていて広く明るい奥行が感じられます
バージョンとしては「季節はずっと」とのタイトルに見合ったように春バージョン・夏バージョンなどが存在するようです
サビをフックとして聴かせるためには他よりある程度高音を用いることが定石のひとつですが
この曲はむしろ出だしのAメロ辺りの方が高い点で珍しい構成といえます
しかしサビの曲調はやはりこの曲の看板、綺麗なハモリと少し取り入れた短調さが聴きどころとしては相応しいといえます
またサビの時間は約18秒と短く、これまた常套である繰り返しなどが一切ない点でサビの飽きを来させず
次のサビタイムを待ちどおしくさせる点で潔さが見えます
バックのアコースティックの小刻みなストロークも葉の揺れ、いわば季節感を表すようでとてもいいです
まず、この曲の平均音程がとても高く、歌うならファルセットまたはミドルボイスが必須となるでしょう
出だしの時点で1オクターブ高い『ファ』から始まりますが
これは男性からすれば既に高い音程、ここから更にピッチを上げるのは至難
さらにここに清涼感及び透明感を出す必要があるとなるともう不可能なレベル
ここでミドルボイス(地声と裏声のミックス)を使い、Aメロがクリアできれば、後は最後のサビ以外はなんとか乗り切れそうです
歌い方としては各フレーズの出だしの歌詞をあまりしっかり発音せず、滑らかに歌うとそれらしくなります
また口角をあげるように「エ」の形で歌えば、多少発音を曖昧にかつそれらしい感じになります
まるで犬や猫の口の形のように、それらをイメージするといいかもしれません
ハイトーンと爽快さ、安心感が特徴のこの曲
爽やかさ、きれいな景色での快活なドライブ気分を味わうときに最適といえます