2007年2月21日にリリースされたSOUL’d OUTの14枚目のシングル曲
ダークかつアッパーでミステリアスさ漂うヒップホップです
劇場アニメ『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』の主題歌であり
この曲の歌詞はジョジョのキャラクターであるDIOの目線から描かれているため
ジョジョファンなら共感する部分も多いかと思われます
その世界観は秀逸、特に歌詞をここまで作品寄りに作り上げるのは水木一郎歌うアニソンばりです
流しながら聴くと一見作品と共通を見出さないSOUL’d OUTらしい曲のように感じますが
「STAR ON THE NECK」「A GUY’S MYSTERIOUS SIDE」など、読むことで作品を表すワードが多く混在しています
それを感じさせない曲のシステムがまたいいですね
タイトルの「Voodoo」とはカリブ海及び西アフリカなどで使用されるフォン語で「精霊」を表す「ヴォドォン」の英語読み
あちらでは民間信仰として「ブードゥー教」が普及していますが、正式な教義や宗教法人として認められた教団は現在ありません
ジョジョの奇妙らしさを表すには万人受けする構成の曲もコテコテのアニソンも今一つ当てはまりがたい中
この曲はその怪しさ、ダークさ、歪曲さが際立ちとても作品とマッチしていると思われます
このスタイルを持つSOUL’d OUTならではですね
Bメロから盛り上がりを見せる雰囲気もいいですし、サビへの展開とメロディも好み
特に2回目以降のサビの歌詞が、作品をあまり詳しくなくても分かる構成であるのがグッド
「したたるPEN~」は原作を描く作者を表しているのでしょうか
独特なリズムと雰囲気のこの曲、箇所の特長をあげると
Hook=サビは聴かせどころ、ぜひ練習してベストなリズムをもって歌ってもらいたいです
「YOU WANNA RUN AWAY~」は韻の踏み方が凝縮されているので「ワナワナ」言ってしまいそうですが
できれば英文として微妙な発音の違いで韻を踏みたいところ
Hook2においても「DREAMIN’ON~」テンポが早い英文なのでしっかりとリズムをとりたいところ
最後の「STAR~」は同作品の象徴でもあるので、他の人にはこのワードを使っているよ~と聴かせたいですね
1st verse=Aメロも各フレーズでリズムが類似して暗唱は何度も聴いて覚えるほかありませんが
英語の部分はある程度省略していいワードもありますし、例えば「卓抜な着想~」「and」は飛ばしてもいいという風に
曲の流れによっては最小限の発音で済ませるワード選定も時には必要です
Bメロはサビにいくまでの独特なリズムと相槌が入り、そこまで難しくはありませんが
「RUDIment’s~」が少しクセがあり、かつサビへの入りなので少しシャウト気味で歌った方が曲らしくなります
Cメロに関しては単語ひとつひとつに重きを置くよりも、全体で「バ(ファ)(ヴァ)イタゥッ」の繰り返しによる韻の踏みを重視した流れで言った方が曲らしくなり
敢えてひとつひとつが何の単語かわからない歌い方でいいと思われます
とはいえ一応それぞれの単語は分かったうえで崩しにかかってください
ジョジョらしさをリズム、歌詞、アトモスフィアで完全に表現した作品
ジョジョ好きならピックアップしておきたい曲ですね