2010年11月17日にリリースされた小田和正の28枚目のシングル曲
今日までの悲しみや不安からさよならし、明日への希望を抱いたビタミンソングです
日々の生活で抱える不安などにネガティブになることは人なら誰しもあること
しかしそれをいつまでも引きずっていても仕方がない、そんなもの達には別れを告げ、また希望を求め明日を生きていけばいい
そんなマイナスのものとの訣別=グッバイこそとるべき、進むべき道であることを再認識させる曲です
ドラマ「獣医ドリトル」の主題歌であり
小栗旬演じる悪徳敏腕と評判の獣医が、それでも動物の病気や飼い主の抱える問題までも治療する様を描いています
ドラマにおいては動物の問題は病気と理解しやすいですが
飼い主の抱える問題は心理的なもの、それとさよならすることに関しては実際は一筋縄ではいかないでしょう
この曲はAメロ・Bメロで描く人の不安や問題からサビで描くさよならを実現させ、希望へと歩むという構成なのですが
個人的には不安などを短調に乗せて描いた前半部分のメロディの方が好きなのはひねくれた証拠でしょうか
アコースティックに乗せたイントロとそれに続く符点四分音符の連続(タイも含む)による独特なリズムも印象的ですし
Aメロ・Bメロに至るまでアコースティックに乗せた切なさ漂う演奏は夕焼け空でも思い浮かびそうです
そして1度目のサビから続く重複したハモリも奥行きを感じさせます
もちろんサビのドラムの力強さなどの雰囲気も素敵です
小田和正は切る部分は伸ばさずスパッと切るような特徴的な歌い方なので
伸ばさず次のフレーズを準備した方がそれっぽい雰囲気にはなります
サビはドラムとハモリが入りメッセージ性もあるためやや力強い歌い方が必要ですが
その流れで二回目のAメロへ突入するため、やや切なさも残した方が感じがで、スムーズな流れとなります
「グッバイ」は決してさびしき別れではなく、いわば不安との訣別なので
多少すっきりするような、前向きな感情でスカッと発した方が曲のコンセプトとマッチしているでしょう
初夏及び類似した空模様の周囲漂う曇り空を吹き飛ばすようなイメージの曲
ぜひ聴いてもらい、その雰囲気を味わってもらいたいです