2014年5月8日にリリースされたももいろクローバーZの11枚目のシングル曲
日々の我慢に耐え続け疲れ果てている人へ送るメッセージソングです
学校や会社など社会においては協調性は必要
故にある程度の我慢は必要ですが、必要以上の忍耐を迫られることも
そうして自分らしさを出せない閉塞感に陥ったり、耐えることを無意識に起こすこともしばしば
そういった人々に対し、耐えることだけが進む道ではない、逆に何かしらの手段で発散させることも必要
それを、人前ではあまりできない「泣く」という手段を敢えて勧めることは
発散手段の最たるものを用いて存分に行う潔さと、泣いていた頃=昔を思いだしあの頃の想いを忘れないように
そんなメッセージなのでしょう
そういったことがハイテンポな楽曲に乗せて歌われ、かなり疾走感のある曲です
映画『悪夢ちゃん The 夢ovie』の主題歌であり
作詞・作曲は中島みゆきが担当、テンポをかなり落とせばメロディと歌詞の力強さは確かに、と思うところがありますが
サビの「全然」を肯定形で使ったり「そりゃ」辺りは少し違和感を覚えます
また、サビの前の2拍にはいつもサビの入りが感覚的に狂わされます
イントロのダークな感じのストリングスから始まり、少し歌った後でエレキギター、およびストリングスのハモリと共に頭をループするような印象的なイントロはこの曲の入りにふさわしいといえます
またサビに関しては、実は歌詞がどのパートにおいても全く同じ
「全然」からの入りが何度も何度もおとずれ、覚えやすいというよりもむしろ逆に頭から離れません
これ程までに単純であり繰り返される一方、飽きをこさせず口ずさめばもうしばらくはとまりません
まさに魔力を持ったような歌です
歌に難しさはなく、テンポは速いですが単調故に覚えるのは然程難しくはないでしょう
中島みゆき自身なら何か鬼気迫る迫真の歌い方をする必要もあるでしょうが
そこらへんは多少緩めで歌っても悪くはないでしょう
とはいえサビの歌詞を何度も聴いているとなにか普段とは違った角度からのメッセージ性が感じ取られ
これを何発も繰り返す為、自然とメッセージ性が膨張していくようです
またかーとリスナーが聴き飽きてしまわないよう、また自身が飽きてしまわないよう
常に心意気はなくさず歌いたいところです
ハイテンポで格好良いメロディですがメッセージは泣いてもいいという人があまり見せたくない部分
泣いてもいいという状況をいかにつくれる環境にあるかで、自分の現状のありがたみが実感できそうです