2009年8月12日にリリースされたsupercellの1枚目のシングル曲
天体観測をテーマとし、女性の想いを伝えようとする切ないソングです
夏の大三角形や織姫・彦星などのワードから、夜空に光る星の数々が登場し
それと少女の伝えたいけど伝えきれない心境がマッチしています
つまり言えない不安や孤独感を心の暗闇の部分、言いたい想いを光と照らし合わせ
星はきれいだけど結局は伝えきれない、故に君の知らない物語が繰り広げられているのです
巷ではBUMP OF CHICKENの『天体観測』を想像させる内容の歌詞が多く含まれていますが
それが意図的なのかはどうかは考察の範疇ではないのでスルーで
アニメ『化物語』の主題歌であり、初回限定盤には同アニメのクリアステッカーが同梱されています
ピアノはこの曲においては重要な位置を占めており
イントロから間奏に至るまで終始ピアノ伴奏がメインとして含まれています
ピアノの弾ける高音は曲に眩く光を与えるような効果をもたらし
この曲のコンセプトである星を彷彿とさせ、とても印象的です
ハイテンポで義た演奏も目立ち、一見荒々しさも窺えますが
この曲の本題は星をイメージとして少女の伝えきれない想いを奏でる曲、荒さは不安を表すだけに留めたいところ
ピアノがそれをちらつかせつつも主題を全面的に押し出し、闇の中できらめく星が視界に広がる様が映し出されるわけです
夜空は基本的に暗闇の方が割合は多いですが
この曲は光≧闇の割合だと個人的には思っていますが、果たしてどうなのか
女性の伝えたい想いはある程度の力強さも必要です
歌詞について、Aメロに関しては星についての描写が多いため、純粋に観測を楽しんでいる風景がうかがえ
それに関してはそこまで差し迫った状況は要りません
問題はサビであり、伝えたい想いは特にサビにかけて描かれているため
サビは星の瞬きと伝えたい想いを同時に表わすような、つまりAメロの歌い方に差し迫る、力強さがちらつかされる歌唱が必要となります
Cメロの「君の隣外い」に至っては届かない想いを心底伝えたいあまり、ブレス全開で物寂しさを思わせる歌い方があり
ここがこの曲において、静かですが一番の聴かせどころだと自負しています
ここのハスキーさをどう表すかをポイントとして押さえておきたいところです
星を見る楽しさと、伝えたい寂しさ両方が感じ取れるこの曲
共感したい方は是非必聴です