スピッツ 『渚』 寄せては返す神秘的な曲

渚

1996年9月9日にリリースされたスピッツの14枚目のシングル曲
透き通るような、それでいて何かが混ざり合った神秘的な曲です

渚とは砂浜から波打ち際までの箇所のことであり
陸とも海とも言い難い微妙に入り混じった場所を表すような曲をコンセプトにしたとのこと

1番と2番で曲の雰囲気が異なり
1番は静かな波打ちを想像させる演奏、2番目はそれが力強くなる演奏が楽しめます
2番目からベースと、特にドラムの特徴的なリズムとりが波を連想させます

江崎グリコ「ポッキー坂恋物語」のCMソング


オススメは雰囲気、ドラム

弾むようでいて広々としたシーケンス音とエレキ音から始まり、その後まるで渚が視界に広がるような印象があります
その後はある程度一貫して感じた印象を崩すことなく曲を聴くことができます

展開としは大きな緩急はないですが、徐々に増す力強さと渚のボヤけがとれていくような情景の連想ができるのでは
曲の最後のサビ終わりには波が静まっていく、もしくは渚の風景が遠ざかっていく様子が物寂しくもあります

そしてこの曲の特長的な点がドラム
前述しましたが、規則的なドラムは定期的に寄せては返す波の様
それが力強さを増すと、1番で見せていた渚の静かな顔が一転して動的なものとなります

Vo.草野の透き通る声はまさにこの曲とマッチし、曲の雰囲気を一層よいものにします


歌うなら?

この曲の大事な点は雰囲気
渚の情景を思い浮かばせ、壊さないようにしなければなりません

1番は渚を遠くから見るように、2番では渚に近づき、共に距離が縮まる波が曲に介入してくような感じがあります
歌を聴かすというよりも、曲全体の雰囲気を聴かす方が吉であり、歌はその一部のような働きを担っているかもしれません

高音は難しいかもしれませんが、特にAメロなどでは本当に囁くような、軽くブレスを入れた歌唱法が吉
1番より2番を全体的にはっきりと歌うと、この曲のメリハリの部分が表せます

渚の情景を自分の体験と重ね、どういった思いがそこにあったのか連想すると、歌いやすくなるでしょう

綺麗でいて力強さも垣間見えるこの曲
雑踏のないすがすがしい気持ちで聴きたいですね

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