グッとくる度★★★★
元気になれる度★★★
2010年10月20日にリリースされたThe ROOTLESの1枚目のシングル曲
同バンドの記念すべきメジャーデビュー1作目の曲です
重量感ある演奏は聴く人の心にグッと響くものがあります
テレビアニメ「ONE PIECE」の主題歌であり、兄エースを救う弟ルフィの生き様を表したような曲です
2011年2月9日には同アニメの感謝版ジャケットがリリースされており、ファンの心を掴むようなサービスといえます
誰かを目標としてもがき続ける自分を描いたその歌詞ですが
確かに諦めるという言葉を知らないルフィにとって最大の後悔は兄エースを救えなかったこと
諦めなくとも自分の非力さに無念さと挫折、絶望を味わっても
そこから立ち止まることなく他の仲間と進み続けるストーリー
マンガのような規模の絶望はなくとも、何かしらの障害に諦めそうになった経験がある人も多い中
それでも諦めず、大切なものを失わない為に進もうという前向きなメッセージ性があります
スローテンポにドラムとベースの重い演奏が特徴的です
ちなみにメンバー脱退もあり2014年1月10日よりバンド名を「ROOtless」と改名
現在ヴォーカルのShinはベースも担当しています
重量感がある演奏はサビの盛り上げを誇張するために存在しているようです
曲の展開自体は型にはまっており、サビのメロディもシンプルですが胸に来るものがあり、まさにアニメとマッチしています
更にCメロをはさみ転調したあとの大サビは圧巻です
Aメロ・Bメロに関して言えば切なさを思わせるチェストボイスが静かに響き渡っているのも
サビへの展開に必要不可欠といえます
前述したとおり、Aメロ・Bメロはできるだけブレスを多く含んだチェストボイスで切なさを思わせるのが理想
曲の盛り上がりの期待感は重量感ある演奏に任せ、歌詞の諦めそうな心情を表すために専念すべきでしょう
そして待ちに待ったサビではその感情を周囲に響き渡らせるように、盛り上がりをイメージして歌えればよいかと
特に混じりっ気のないシンプルな歌い方でも悪くないですが多少の切なさは少し残すと臨場感が維持されます
高音が各所にしかないため音程はしっかりとりたいところです
シンプルな切なさから力強さを取り戻したいときに聴きたい曲
ONE PIECEファンなら更に押さえておきたい曲ですね