2006年8月2日にリリースされたkōkuaのシングル曲
スローテンポで繰り出される重いビートと共感しやすい歌詞が特徴的です
NHK番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」の主題歌であり、これを作成するにあたり結成されたバンドでつくりあげられました
パイロット版を除き2006年より放送開始されてから現在まで、不動の主題歌として流れ続けることも他番組では稀です
表面上は難解なセリフを使用するでもなく、むしろ多少赤面の、かつ共感できそうな言葉選びによる世界観の共有を図っており
その歌詞は国語の教科書にも掲載される程
とはいえ言葉のチョイスが節々で絶妙であるのも否めません
全体的にベースとドラムの重い日々が印象的な曲であり、そこにストリングスを絡めることで奥行がある曲となっています
kōkuaはハワイ語で「協力する、協調する」という意味
前奏から重い雰囲気をつくりあげるベースとギター
そこにピアノが入り混じりドラムとストリングスによるスローテンポかつグルーブ感溢れる演奏がスタートします
この時点で惹き込まれる可能性が高く、その後は演奏と歌詞の世界観に酔いしれることでしょう
「歌詞」というと全体的過ぎて大ざっぱ、オススメという言葉がそぐわないかもしれませんが
それでも他者、あるいは社会に対する優越感・劣等感の表れ
それと半永久的に付き合い自分に鞭打ち進み続ける人生を、共感しやすいく半ば恥ずかしい直球的な言葉で表し続ける構成
どこをとってもあぁそうだな、と共感の思いで一杯だと個人的には感じます
「本当はシメシメと思っていた」「理想の自分てもうちょっとカッコよかったけど」
そんな他人には言いたくない感情が描かれており、それでも甘酸っぱい挫折に対し、ミライだと感じられるものに少しでも近きたいものです
まずスガシカオの時点でこのハスキーで特徴的な声で表される世界観を表現するのは至難
しかし共感しやすい歌詞をバックに、自分なりの経験を交えて表すことができれば、少しでも曲に近づくことは可能かと
歌っている途中にホロリときても構いません
スローテンポであり早口な部分も少ないですが
その分歌う際のリズムとりで曲の雰囲気が大きく変わります
延ばすとこは多少延ばしつつも、ある程度スタッカートを使った途切れるような歌い方も必要かもしれません
Aメロやサビに入る手前は、場面場面を区切りあるものにするため、そして演奏に合わせるために歌を一度きりよくするのも手です
8ビート叩かれるドラムを自ら連想して歌う感じです
でないとリズムにムリに合わせるようになり、曲の表現がおっつかなくなります
不動の名曲であるこの曲
人の心に残る歌詞とメロディ、今でも聴きつづけています