2006年11月29日にリリースされたスキマスイッチのアルバム『夕風ブレンド』収録曲
アルバム1曲目からせつなくなるもどかしいバラードです
愛に関する歌は愛の素晴らしさや美しさを描くものもあるのに対し
この曲は愛の負の部分、愛に悩んだり哀しくなったりする部分を表現しています
良い部分よりも悩まされる部分を知ってこそそのものの両面を見ることができ
真に本質を知ることができる点では、こういった側面を経るのも悪くないとは思います
ファンの間でも特に切ないメロディが人気を呼び、投票ではアルバム曲ながら上位にあがってくるほどです
サビのフレーズの多くが問いかけである構成は、硬直した関係を誰かに言いたいくらいのもどかしさを持っており
このままズルズルと時だけが過ぎてしまう、鮮やかさが色無くしてしまうような寂しさを物語っています
青というと正しいという印象のほかに憂鬱になる、いわゆるブルーな気持ちが思い出されますが
その一歩手前、気持ちが落ち込みの果てに達する手前として「青し」ではない「藍」としてのポジショニングが想像されます
とはいえ「愛」はあるがそれは「藍」色、青へと染まりきってもおかしくない現状を藁をもつかむ思いで問いかけた
誰ともなくただむなしさを打ち明けたい、そういった意味合いがサビでとれます
曲自体は緩やかで落ち着いていますが、決して好調ではなくその逆の気持ちを表しているため、元気ハツラツな感じは抑えて下向きな感じを出していきたいところ
囁くような優しさに思わせて、実は気力を失いつつある落ち込みが真意であり
それを自分の経験などを踏まえると一層曲にのめり込めます
現実から逃げ出したい、消えてなくなりたい、そういったマイナスさを曲に出すことが藍らしさを奏で
より臨場感ある曲に仕上がります
関係性が芳しくないもどかしさ、これを続けるのか、いっそ壊すのか
その両方に動けないやるせなさなどを、感動させるメロディが包んで表します