2011年3月2日にリリースされたポルノグラフィティの32枚目のシングル
信じるものに出会える可能性を探ったダークバラードです
「EXIT」とはいえそれに向かう一心はあれども、到達できなもどかしさを表した、疾走感というよりは堕落性をもった曲です
到達すべきは「人を信じる自分」
地下鉄で広がる他者の受け入れられない言動にうんざりするも
その中で自分が到達できる出口を探す途切れそうな継続力も持っています
ドラマ『大切なことはすべて君が教えてくれた』主題歌であり
同作品の「この時代に信じるに足るものはあるのか」というテーマに合わせてつくられた曲です
PVも同じく地下鉄を背景としていますが、この風景は観念的なものを表しており
自分が信頼に足るものを探し、幻滅してはまた探しの繰り返しを表す葛藤を描いています
他人という信頼のおけない存在がめまぐるしく出入を繰り返す地下鉄の流動性に嫌気がさしそれに乗車すらできずにいるとも
ただ少しの可能性を残して自身もそれに乗れる日を待つ、そういった切なさと哀愁が秘められています
サビの「言葉」は日常にある否定的な発言の数々、その上っ面の塊のような存在から果たして自身が身を委ねられるものを探り当てることはできるのか
孤独感からの脱出を図りたい一心ですね
上記のようなコンセプトをもっており、その誰もが持ちうる孤独感に耐えきれずサビの出だしから段階的に高音で攻める構成は切望を表しており
そういった思いを乗せて歌うことが哀愁をもって曲の雰囲気にマッチすることとなります
「出口」とはいえどもそれになかなか到達できない、それでも待ち続ける自分がいる
そういったジレンマも抱えながらAメロでは静かに、サビでは吐き出すように曲を表したいです
あなたが信じることができるものは今ありますか
そういったことを再認識させるのにふさわしい曲です
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