タグ別アーカイブ: 空を見上げたい時

雨宮天 『skyreach』 天をイメージしたクールなロック調サウンド

skyreach

2014年8月13日にリリースされた雨宮天の1枚目のシングル
鋭い演奏とアップテンポが特徴のロックナンバーです

クールで重くも速いテンポのギターを中心に、割とシンプルにダークながら光を映すようなサウンドが印象的であり
サビのメロディはやはり聴かせ場として仕上がりを見せています

PVは美しく、かわいくも格好良いという三つの「天」をイメージし
また自身の名前も合わせて目標にすべき広大さを表しています

2曲目に収録されている「夢空」も空(天)を意識しており
その青々しさが地上での行いを全て照らすような自分の意識づけにもつながります

アニメ『アカメが斬る!』主題歌


イメージは空へ手を翳すように 暗い中でも前向きさを

過去の過ちであったり、忘れられない後悔や失念があったとしても
それを乗り越え今を輝き、未来に向けて走っていくような強さが窺えます

そうしてたどり着くべきは、いうなれば頭上に広がる無限をも象徴する空
そこに手が届くくらいの勢いと力強さを持って、全力でものごとに挑めるような勇ましさを与えてくれます

彼女自身の名にもある「天」、そしてタイトルにもある「skyreach」つまり空に届くということからも察せるように
上を目指す勢いは歌詞の中からもまた感じることができます


歌うなら?

彼女自身デビュー曲でもあり、歌い方には各所注意を怠らないようにしたとの事
格好良い曲でありサビはもちろんそれを存分に出せるように鋭さとリズミカルさを意識し、クールに滑走していきたいところ

逆にAメロあたりはまだそこまで盛り上がりは見せず、落ち着いた様を表すため
あまり強くなく、優しい感じでテンポは落とさずに歌いたいです

サウンド自体はAメロBメロ共ハッキリとしたメロディがバックには聴き取れないため
肝心の歌のメロディが更に肝心さを増してくるので外さぬよう少ないヒントで音程を盗っていく必要があります

空に手を伸ばし、あわよくば到達する思いを秘めたこの曲
ムダが少なく短調よりのクールさを味わうにはオススメです

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Glileo Glilei 『夏空』 それぞれが描く空模様とは? 複雑な色の曲

vista going under ground

2010年6月29日にリリースされたGlileo Glileiの1枚目のシングル
夏空の広々とした感じとどこかせつなさを思わせる爽やかソングです

曲自体は爽やかですが、歌詞にどこか物寂しいような雰囲気が漂い
燦々とした青空というよりは、すこし薄水色な感じですね

それでも「夏空」という一番暑い時期の空を選んだ部分が多少なり鮮明な色を与えてくれますし
その鮮明の中であれこれ考える微妙なニュアンスを楽しむべき曲といえます

バンドエピソードでは、北海道出身の彼らの夏空は言うほど暑いものではないため
北国の夏空という雰囲気がこの曲には入っているようです
とはいえ北国が悲観的というわけでは決してないですが…

アニメ『おおきく振りかぶって 〜夏の大会編〜』主題歌


陰と陽、二つが入り混じる空模様を表す歌詞が特徴

歌詞のワードでも「苦手」や「嫌い」というマイナスの言葉を選んでいる点が、少しそういった雰囲気を思わせますが
それでも「自由」や「迷わない」など、プラスの言葉も入り、この対となる存在が入り混じった歌詞となっています

超前向きでも、かなり後ろ向きというわけでもない、両面をうまく混ぜ合わせたようでひとつのテーマ性が即決できないのも事実
ムードが上がるサビにおいても敢えて悲観的なワードがちらつきますが、最後はうまくまとまってメッセージ性の高い複雑なニュアンスを含んだものになっています


歌うなら?

雰囲気は爽やかで悲観的に歌う必要もないのですが
掘り進めるとやはり微妙なニュアンス漂う歌詞が特徴であり、そのブルーな表現をおもむろに隠しつつ醸し出しつつの調整が同曲の真髄を出すに当たり一つの手段となっていきます

最終的には前向きに終わる感じがしますが、そこに到達するまでに経る幾度の勾配のある道を歩くように
決して道中を全て楽に渡っていけるわけではないということを臭わせながら、進めていく感じですかね

一方的に熱唱や悲観だと心の持ちように素直な局面性が出ますが
こういったひとつのテーマ性が見えない微妙な意味を含む場合はほんのり少しの複雑さを終始抱えながら
それを全面的には出さずに続けていくのがひとつのカギとなるやもしれません

それぞれが描く夏空の色
その雰囲気をいろいろ考えながら、聴いていきたいです
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パレード Galileo Galilei

salyu 『青空』 ポップで壮大なイメージを持たせる爽やかソング

salyu 青空

http://youtu.be/5I8qc8cZD_4
2011年7月13日にリリースされたsalyuの15枚目のシングル
さわやかなメロディラインに相手を想う気持ちを載せたポップソングです

作詞作曲はMr.ChildrenのVo.桜井が担当、歌詞のリズムや言い回し、メロディには確かにその雰囲気が表れています
本来SENSEに収録された「擬態」を提供する予定だったのが、愛着が沸いたためこちらに変更したとのこと

サビの旋律はどことなく似通っているのもそれが理由です

「擬態」と比べるとクセは少なくかなり前向きなメロディと歌詞が連立しています

PVは沖縄の中城城跡であり、2000年に世界遺産にも登録されています
芝の緑と青空のコントラストがとても優雅で、最後の日の光もとても幻想的です
(サビで欠伸をしているように見えるのはご愛嬌


サビのメロディと言い回しがミスチル

提供者桜井のらしさが窺えるサビの歌詞のリズムがとても興味深いです
「飾らぬ~」の一度低音で気持ちを落ち着かせる部分などは「fanfare」や「ロードムービー」などでも見受けられます

最後の高音の部分は場の盛り上げとしては常套ですが曲に奥行きと壮大さをもたらすのにとても効果的です
PVが絶景であるだけに空の広大さを表すのにも適しています


歌うなら?

まるでミスチルの曲を歌うかのごとく、歌詞の言い回しと独特のリズム、音程には対応できるようにしておきたいです
サビを筆頭に落差の激しい音とりは油断すると外してしまいがちなため、変化音の頭を逃さず迷子にならないようにしたいところ

また歌に余裕をもたせるのも空の広大さを表すのに一役買います
特にサビの出だしの三連符を少し伸びのある感じで歌うと曲にゆとりが生まれ、身体が宙を舞うような余裕が生まれます
遅めの方にズラして歌うことは曲に重みや軸を与えますので、一度試してみてください

タイトル通り壮大さが感じられるこの曲
しかしかなりポップであるため、気負いし過ぎずラフに聴くと楽しめそうです
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