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BUMP OF CHICKEN 『宇宙飛行士への手紙』 広大さと時間を思わせる曲

宇宙飛行士の手紙

2010年10月13日にリリースされたBUMP OF CHICKENの18枚目のシングル
ミディアムテンポで繰り広げられる世界観が安らぎと広大さを与えてくれます

構成としてはタイトルの手紙の内容が歌詞となっているかのごとく
宇宙と地球とでの距離や時間の違いを表すように、愛する人との過去と未来やその距離感について描かれています

時空を超えた表現を比較対象として今の大切さを描くとともに
少し実現できるか不思議に思う出来事も宇宙の神秘と可能性と重ね合わせて実現できるかも?と思わせるようなファンタジックな挑戦事項も記されています

ドラムが4つ打ちでリズムにこれといった特徴を与えないことで一定の空間を与え
宇宙の持つ不可思議さからくる恐怖も薄れるくらいの安定感を得られるかのようです

PVにおいても主人公は常に宇宙服を装着しており
親しい相手との写真の中でもヘルメットは常につけていることから、宇宙並びに飛行士への憧れを持って手紙を出した張本人でしょうか
または時空を超えて手紙を受け取るのもまた本人かもしれません


宇宙と思えば宇宙、サビと歌詞の時間軸表現は壮大

サビはとてもBUMPらしく最高音でのトーンは安定した伸びと震えがあります
ミディアムテンポの安定性も然り、想像力豊かな比喩も神秘的ですが少し考えるとなかなか複雑です

愛する人への想いの綴りを中心に、過去に後悔しても仕方ない今と、今を後悔しない未来をつくるための自分のあり方は時間軸を超えた表現としてとても宇宙的です

このようにかなり時間軸をメインに据えた歌詞は少し解釈に時間を要するような構成となっています

稲妻に関してもその速度から「見る」という表現はあまり適していませんが
その成り立ちも時間の積み重ねによって「落ちる」という事実ができるわけであり、時間の流れの視点を変えれば生き抜いたようにも見える、それだけの時間を要してはいる風にも捉えられ

まさに生きる人の数だけ時間の視点も違いが生まれるように思えます


歌うなら?

激しさはあまりなく、神秘さと広大さを感じるような曲であり
しいて言うなら「天体観測」より「プラネタリウム」よりの歌い方が欲しいところ

曲のリズムにひたすらついていく必死さよりは、余裕を持ち時間をつかって大きく表現したいです

特に暗い表現に関して大きなシーンはなく、安定して広大さの強弱をつけるくらいがメリハリのつけかたとしてはふさわしいと思われます

時間と宇宙について触れ合えるこの曲
今までのそしてこれからの時間についても自身の経験を踏まえて考えたいものです
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