2006年7月26日にリリースされたコブクロの13枚目のシングル
チーム勝負における勝敗を超えたパートナーとの絆を描いた曲です
ドラマ『レガッタ〜君といた永遠〜』の主題歌であり、同曲はこのドラマのために書き下ろされたものです
故に歌詞もボートレースにおける描写が多く、それをモチーフとして勝負における仲間との友情や得られるものの大切さがメッセージとしてあります
「青いしぶき」「夏の雨」など、過酷な環境やボートレースの激しさが強調して描かれ
そういった状況で最後までレースを諦めない気持ちの表れは、戦友への思いに等しい価値があるといえます
歌詞の特徴としてはメッセージ性をストレートに描かず
モデルとなるボートレースの情景や心理描写をメインに綴られているため
そこから感じるものがリスナーの得るべき、今後のバネとなるべきテーゼともいえます
ボートに携わりのない方でも、内からこみ上げる熱い思いをインプットできればこの曲の意義を満たせるといえるでしょう
コブクロといえばスローテンポによるグッとくるメロディの印象が今まで続いていましたが
この曲は打って変わって最初から何かしらの疾走感あるピアノイントロからこれまでとは違った印象を期待します
とはいえ「轍」や「宝島」などのように出だしから元気というわけでもなく
また違ったメリハリを持った、緩急のある感じが味を生みます
それこそドラマのための曲たらしむところであり、最初から全力だとその後の感動とのギャップの無さに物足りなさを感じてしまう
スポーツにおいてもペース配分が重要で、どんどんエンジンをかけていく上昇っぷりがサビでの盛り上がりの臨場感を手助けします
その効果がサビで遺憾なく発揮されたときは、その壮大さともいえる熱さに聴き入ってしまうことでしょう
懇切丁寧にサウンドが静けさと盛り上がりの場面のセグメントを図ってくれているので
曲の全体像をつかみ、どこでしっとり、どこで盛り上がりのピークを迎えるのか再認識したうえで、1小節ずつを大切にムードづくりに活かしたいところ
まぁ簡潔に述べれば出だしは静かに、サビに行くほど盛り上がりを見せ、サビで滾る思いを放出するという曲づくりの常套に従えば、自ずと緩急がつきます
またサビの終わりにある「君という名の~」の「み」と「の」は離れ小島のように音程が上がり、ふと外してしまいがちですが
Aメロ~サビまでの雰囲気をラストで壊さないためにも、この音程は外したくないですね
レース並びにスポーツおける情熱とパートナーシップの大切さ
それらを半ばクールに表現した曲は冷静に滾る思いを実らせるのに最適です
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