2007年12月12日にリリースされたレミオロメンの11枚目のシングル
ピアノやギターのせつないメロディ溢れるミディアムバラードです
特に目立った緩急はありませんが、冬の景色ながら暖かさも感じさせるような感じが印象的であり
テンポもそれ程遅くないのですが、聴いていてしみじみする気持ちが増していくようです
高速道路、いわゆる現代の都会を指し示すようなワードが歌詞に多くあり
現代社会における憂鬱と、それに対比した景色と自身の気持ちの変化が効果的に示されているといえます
PVはVo.藤巻が当てもないように車で首都高や野道や山道を走る映像が多くあり
渋滞や果てしない走行はまるで自身の心境の移り変わりや複雑性を表すかのようです
曲の構成としてもAメロ・Bメロ、サビ、Cメロと理に適ったものであり
そこに曲の主立った変調なども特になく、あるとすればVo.藤巻の情緒ある歌い方が目を見張る程度です
曲の展開を期待する人からすれば少し物足りなさもあるかもしれませんが
その安定した曲の流れが、何かしら安寧と安心感を覚え身をゆだねるように聴き続けることができます
タイトルと打って変わってワンダフルさとビューティフルさという派手な印象をかなり控えめに主張するようあり
そのギャップも然りブレないテーゼのようなものがこの曲に安心感を覚えます
派手さを求める場合は他の曲を推奨するでしょう
この曲は歌う側がその同一テンポに少し飽きを覚えないかが問題となります
曲に対するモチベーションをどこで維持し続けるか、逓減していかぬよう注意が必要です
この曲自体はテーマもしっかりとあり、冬の車内という場面も想像できますし
走行により移り変わる景色に曲の展開を見出すことも可能です
音程を見ても他の曲と比べると比較的歌いやすいでしょうし
車から見える景色と心境の変化という可変的な部分をどう表すかがキーとなります
曲調から一種の安心感を覚えるこの曲
せつなさとブレの無さに酔いしれるためにオススメといえます
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