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平井堅 『fake star』 スター目線から孤独感を綴ったダークナンバー

fake star

http://youtu.be/TZ2u-iMf0qE

2007年9月12日にリリースされた平井堅の27枚目のシングル
世の中に蔓延る偽りをスター目線で紐解くようなアップテンポなダークナンバーです

平井堅自身多くのヒット曲をリリースし、今やスターといえる存在ですが
そういったポジションにおいて感じる孤独や偽りの感覚といったもののも従来とは違った形で存在します

スター目線で描かれる歌詞にも、他者と行き着くところは同じようなそういったマイナスな心境をシンクロさせ
位置は違うとも荒んだ感じは類似している、そういったギャップと同一視の両側を捉えた作品だといえます

曲調もかなり挑戦的に変化に富み、危機感をも募らせるような不安が漂うシーンも見受けられます

明治『Fran』CMソングでもあります


fakeは自分自身?ミステリアスな曲調と意味深な歌詞が特徴

前奏から怪しいアコギの旋律と声色が今までにはない雰囲気を持ち
Aメロ後半からBメロにかけては不安を煽るような曲調があり

間奏においてはジャズのような演奏があるなど、かなり変動的であるといえます

歌詞ではスターであろうがなかろうが詰まる所自分が求めているものに対してそれは偽りであり
それが「you」であったり「me」であったりなど、誰しも抱える可能性のある状態であることが窺えます

「wanna be a pop star」という歌詞からも、現状の違和感に気づき抜け出したい思いを持ちますし
平井堅自身がリリースした「POP STAR」から持ってくる点も興味深いです


歌うなら?

裏声を用い、感情を持って歌うもかなり音程が右往左往するのが特徴であり
さらにそれに必死についていく姿はなく、余裕をもった歌い方が必要なのが少々難関

なんたって歌い手は皮肉にもスターであり、偽りにいたたまれない思いがあろうともそれを聴衆に見せてはいけない
プライベートすらきりもりする存在であるが故、そこに全面的な憤りや疲労を見せるのはこの曲らしくないのです

やりきれない思いを匂わせつつも、それを隠している、そういった雰囲気を漂わせながら歌う微妙な感じがふさわしいといえます

これが平井堅の持つ、静かだが臨場感溢れる歌い方にフィットしているため
冷静だが冷静じゃないニッチなニュアンスを意識して歌に臨みたいところです

どういった立場でも抱える問題
スターの立場から味わう体験、考えながら聴いてみてはいかがでしょうか
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CHEMISTRY 『Period』 絆と勇気を再確認する情熱的な曲

ピリオド

2010年1月27日にリリースされたCHEMSTRYの28枚目のシングル曲
2人の絆を乗せて歌った情熱的な歌です

ケミストリーといえばちょっと切ないメロディの曲が大半を占めますが
今作は打って変わってかなり熱いアッパーな曲であり、今までの彼らの楽曲とは違った側面を見せます

歌詞の内容もかなり熱く、勇気やら強い絆やらハートフルなものとなっており
そういった側面が見受けられなかったために当初少し違和感を覚えましたが、今となっては新たな一面として味わえています

ピリオドは名の通り英語などで用いられる終止符を表し
ある目標にたどり着いた時点で、また新たな目標を掲げ、そのピリオドに向かっていくという
そういった繰り返しが固い絆の形成につながるととれます

アニメ『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』の主題歌であり
本作に登場する主人公の兄弟の絆とケミストリーの絆がマッチして、彼らにとってはかなり共感を得る作品として主題歌を描けたのではないでしょうか


サビのアッパーさは段違い!

やはりこの曲のコンセプトである情熱が他の曲とは一線を画す意味で挙げられます
最初から飛ばした曲調で出だし部分からケミストリーらしからぬ雰囲気漂い、サビではそれが存分に発揮されます

サビ自体歌詞は特に速くはないですが、熱唱っぷりとそのキーの高さが聴いている方としては鳥肌もの
アニメ自体クライマックスに差し掛かる戦闘シーンの多い場面であったため、大変マッチしています

目標にたどり着くまでの苦難とあきらめない精神みたいなものが、とても窺えますし
それこそ今までしっとり系の多かったケミストリーが?となるほどのギャップがあってこそ強調されます


歌うなら?

ケミストリーのしっとりさを表すのも難しいですが、この熱さを伝えるのもなかなか難しい
基礎ができている彼らだからこそ、こういうアッパーさ、変調さも表すことができるのであり

シンプルな熱唱というよりは、クールな熱唱というのが歌い手にはほしいですね

感情には出し切らない冷静さが見えるが、実は心の中は燃えているといったところでしょうか

また絆の再確認のような歌であるため、共に歌える人がいるとそれを確かめ合う意味で相槌を打つような歌い方
誰かとのやりとりっぽい歌い方がこの曲らしさにはあるとも思えます

そして一番高い最後のサビの転調するパート、ここが一番つらい
単純にキーが高く、あまり声を絞ると情熱さが伝わらない

声量が必要であると共に、仲間意識ある協調性も垣間見えるよう努めたいところです

あくまで一人で歌ってはいない、相手がいるからこそその信頼を持って歌っている、な感じが出せれば最高です

ケミストリーの新たな一面が見える熱の入ったこの曲
熱唱系が好きな人は是非オススメです

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GReeeen 『刹那』 生きる意味を感じる切なさと刹那さの曲

刹那

2009年3月11日にリリースされたGReeeeNの10枚目のシングル曲
人が生きる一瞬の積み重ねの大切さを描いたメッセージソングです

刹那は時間を表す最少単位であり、その時間は0.013秒
ライフルでも10mしか飛ばないような短い時間においても、人はその一瞬を積み重ねることで生きている
ダメなことが重なってもそれは一瞬一瞬の積み重ねでできたものであり、その一瞬がまた積み重なって未来をつくっていく
そうしていろいろな一瞬を経験し、最後に笑っていられるような、そういった努めを促されるような気もちになります

全体を通した自分の行動による結果というものは予想しにくいですが、時間を短縮していけばそれも少しづつ可能になるのでは
それが1秒先ならもう予測する時間もないハズ、そのめまぐるしさを覚えれば泣いてるヒマも悲しんでるヒマもない
とにかく懸命に、自分がつくった曖昧な予想、いわば目標に進む一瞬を継続していく外ないのです

PVは俳優の山下真司が「刹那戦士グリンジャー」に扮し失意や希望の中グリンジャーとしての日々を描いています

ドラマ『ヴォイス〜命なき者の声〜』の主題歌でもあります


オススメはサビ

曲の構成はAメロ・Bメロをバックサウンドもろとも静かな雰囲気、サビにおいては重量感あるドラムのリズムをバックにメッセージ性が高く盛り上がりを見せる雰囲気があります
それはまるで人が生きると実感できる心臓の鼓動の様、あるいは生きている時間の一瞬一瞬を区切って表したものか

なんにせよメロディもよく、なにかしらの切なさも思わせます

生きるということがつきつめれば容易くはなく、必死さも思わせるような、そういった感じがします

サビは曲中で計4回流れ、そのうち2回の前半は他メロを引き継いだような静かさを持ち合わせており
まさに他メロとサビは人生のストーリーにおける山と谷のような関連性を見出し、そのつなぎ目のような役割を果たしています


歌うなら?

GReeeenの中では高音も少なく比較的歌いやすい部類に入ると思われます

『遥か』や『愛歌』のような高いキーを使用する歌ではないですが、それでも強いメッセージ性からジーンと思わせるものもしっかり持っており
高いキーを使って魅了する術を持たなくとも十分リスナーを惹きこむことができるでしょう

単純に静と動の使い分け、サビとそれ以外の強弱の使い分けをはっきりしておき
各パートがどういったコンセプトなのか、人の持つ失墜や悲観を表すのか、生きる希望を表すのか
そのひとつひとつの流れが歌となるため、曲のタイトルからもひとつずつ意識してひとつの歌にしていきたいところ

死ぬほどの悲しみの中でも今一度生きる意味を考えさせるこの曲
そこまでモチベーションの落ちた状態じゃなくても、少し悲しいことが起こった際に聴けばまた前を向けるかもしれません

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かりゆし58 『さよなら』 別れの辛さを力強く歌った曲

さよなら

2009年2月24日にリリースされたかりゆし58の6枚目のシングル
8分の6拍子が奏でる力強さと切なさあふれる別れの曲です

アコースティックの力強さが終始根底にあり、思い切り引けばそれだけ哀しさも膨らむ効果的な演奏が成されています
間奏及び最後は沖縄の民謡のような曲調となるのは彼らのらしさを窺わせます

Aメロは写実的な歌詞をかなりのペースで言い回し、何かしら混乱しない程度の目まぐるしさを感じますが
その分サビはかなりシンプルに直球でテーマを伝えるような歌詞が続きます

PVは学校を卒業する女学生との別れ、さらに事故で帰らぬ人となった別れが二重に描かれています
愛する人や友達、その思いもよらぬ別れも日々で起こり得るが、それを忘れずとも前を向いて歩き続ける強さも浮かび上がります

ドラマ『銭ゲバ』の主題歌であり、この曲のジャケットも松山ケンイチ演じる銭ゲバのアップとなっています


シンプルで強いサビの歌詞とメロディに心震える

サビでキャッチーなワードを用いてAメロなどの対比によるサビの盛り上がりを効果的に見せる構成が理に適った状態で盛り込まれており
サビの最初「さよなら~」はとても覚えやすく心に残るフレーズの代表です

また変に楽器を増やさず、基本的な演奏構築に留めた、特にアコギを前に押したサウンドがさらに言葉に切なさを乗せます
8分の6拍子も小節の1拍目を気にせず流れるような一定の演奏を生み出しますし、ギターにとっても演出がしやすくなります

演奏が一転するのは2回目のサビ後の間奏のあとくらいであり、他はほぼノンストップにビートが刻まれとまらない感情を表すようです


歌うなら?


サビは少し高めの音程が終始続くため、最後の方は声が続かなくなる可能性もあります
Aメロも決して低いとはいえない声域で更に早い口調がプラスされ、舌が回らなくなることもあるかもしれません
よく聴いてリズムをしっかりと把握したいところです

サビの歌詞がシンプルなだけにシンプルな声量が求められるため
紛れの少ない素直な別れに対する強さを示したような歌詞を発音よく歌いたいです

また単なる力強さというわけでもなく、音程に気を配った丁寧さも垣間見えるため
純粋なシャウトに持ち込むわけではなく、切ない雰囲気づくりもできれば意識したいといえます

あらゆる別れは誰にでも起こるもの
それを経た上でどういった志を持つか、考えさせる一曲です
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KREVA 『挑め』 力強さとトリッキーな歌詞満載の曲

挑め kreva

2011年2月16日にリリースされたKREVAの14枚目のシングル
タイトルからくる挑戦的なサウンドと歌詞が特徴的です

ものごとに対する自身の挑戦の表れ、もしくは挑戦する人に対する激励歌ともとれます
なんにせよ後ろ向きさは少なく何事にも歩み続ける力強さが多くの箇所で見られます

PVは白色の屋内に描かれる3が入る数を除いた108までを入り交えたムーブメントのシーンが流れ続け
堂々たる一面やナンバーの意味深さが見え隠れします

ちなみにこの曲自体は、KREVAを尊敬するHilcrhymeに対する返答の可能性もありますが、その辺は割愛を


敢えて3を言わないテーマ性を持たせた仕掛けの多い歌詞が興味深い

歌詞を見ているとわかりますが、本来「3」がつく諺や固有名詞を並べつつ、あえてその数字をいわないという形式がとられています

数字を言わないというスタイルは水面下ではなく全面的に押し出され、別の言葉を用いて表現されています

「仏の顔」「石の上に」などや「ALWAYS」「東京事変」などの固有名詞も使われており
特にそれらを否定するというわけではなく、ただそのスタイルを貫くために登場してもらったという意味合いが大きいです

ちなみに東京事変は代表曲「能動的3分間」から連想したものです

こういったいわゆる「言葉遊び」は視聴者にとっても興味深く、思わず探してみたくなります円


歌うなら?

KREVAの独特の歌詞の言い回しやリズムとりは他作品と不変、何度も聴いてそのクセを会得し合わせていきたいです

またこの曲の主題である「3を言わない」部分をピックアップし、特に強調させたい部分として歌唱時には他のシーンと比較してアクセントをつけていきたいところです

挑むのは歌い手か、それとも聴いている人達か、その両方ともとれる力強さを自身にも他者にも投げかけていく気持ちで
双方に対応する意気込みを持ち、皆すべからく意識すべき事項としてメッセージ性を乗せるのも肝心です

力強さと興味深い歌詞が特徴的なこの曲
いろいろ考察できる楽しみももちながら聴いてみたいです
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倉木麻衣 『time after time~花舞う街で~』 春先を表す詩のような曲

time after time 倉木麻衣

2003年3月5日にリリースされた倉木麻衣の15枚目のシングル曲
季節の移ろいと愛しい人への思いを馳せたせつない曲です

倉木麻衣自身が当時立命館大学衣笠キャンパスに通っていたこともあり
日本の四季の素晴らしさ、特に自身が過ごした京都における季節感の情景が多彩な言葉で表現されています

タイトル自体も時間の移り変わりを表すものとなっており、その季節感、つまりは時間の経過を
愛する人との別れから更なる巡り合いを期待する淡い想いと結びつかせ、その想いの変化が描かれています

映画『名探偵コナン 迷宮の十字路』の主題歌でもあり
同作品の舞台は京都、そこで繰り広げられるミステリーと京都の数々の名所のシーンはその場所の歴史も表れており
まさに同曲がマッチしているといえます

ちなみにこの曲自体は映画とは別に作られており、後に主題歌として選出されたのこと


オススメは雰囲気、歌詞

アコースティックの旋律を終始メインとし、特にサビの盛り上げもそれ程お大きなものはなく
おしとやかさにも短調で切ないイメージが一貫して起こり続けます

歌詞自体も和歌や詩に分類されるような季語であったり情景を思わせる単語を使用しており

例えば花御堂は旧暦4月8日の釈迦の誕生を祝う行事、薄氷は春先に氷が薄く張っている様を表す春の季語

薄紅色は桜の情景が思い出されますが、全国的には弘前公園や吉野山などが有名です
京都においては平野神社や府立植物園などと、まぁ季節感と恋模様の表現に一役買っています

四季といっても基本的に春先の情景を表した部分がメインとなっており
季節の始めを表しつつも、桜の儚さなど季節の移り変わりを表すには十分といえます


歌うなら?

季節はじめを表しているも、そこに移るのは恋の淡い期待、めぐりあわせという神頼みの様に可能性は低いものを描いています
よってその薄い期待を込めたせつなさを、ブレスなどを使い表現するのが適切といえます

各所に散りばめられた単語も意識し、歌うというよりは音程に乗せて詩を「読む」感じの方がこの曲のらしさが出るかもしれません

是非一度春に京都へ行き、その情景を肌で味わうと一層歌う際の心の持ち方に変化が出そうですが、それは別の話

あまり緩急もなく、高音も裏声を用いればよいので男性でも比較的歌いやすいといえますが
そのブレのない切ない部分を会得するのに少し苦労しそうです

倉木麻衣の切ない曲は他にも存在しますが
恋愛のに対するせつなさを純粋に出すというよりは、そこに上品さや季節性も見出すという必要性が出てくるため
それをどう表現するかがポイントです

四季の移ろいを感じさせる風物詩ともいえるこの曲
特に春先を感じさせるにはオススメといえます


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ポルノグラフィティ 『シスター』 リスタートを祈る切ないソング

シスター

2004年9月8日にリリースされたポルノグラフィティの15枚目のシングル曲
どこか西洋の雰囲気を思わせる切ないソングです

ベースのTama離脱後、2人体制となりリスタートをきる際の曲となり、またポルノグラフィティ15周年という区切りにもなった点でなにかと節目になったといえます

「シスター」とはキリスト教における修道女のことであり、禁欲的な信仰生活を送り、清貧・貞潔・服従の3つの誓願の下厳粛な存在として存在します

そういった観点から新たな船出を祈るような曲として捉えることができ、シスターという厳粛な立場からリスタートの決意は相当なものだと思われます


オススメは雰囲気

ドラムロールから始まる出だしから、アコースティックギターをメインとしたその世界観が一貫しており
またメロディも繰り返し使われる部分が多いためなんとなく覚えやすいのではないでしょうか

また教会の金の音の様な響きも流れ新たな門出を祈るような音はまさに始まりの合図を表す様
少し不安定な気持ちとそれを払拭するような明るさを持ち合わせたその雰囲気が好印象です

つまりさっぱりとした始まりを表すものではなく、やはり新たな旅立ちにおける不安や心配はつきもの
それらを少し強めに表現したこの曲は、今までの日常への未練なども少し感じさせるものがあるかもしれません

新しい出発はあるけど、今までの生活も捨てられない、そんなふと後ろを振り返りたくなるような気持ちがよぎりますが、いつまでもそうしているわけにはいかない

とはいえ新たな世界を肯定的に考える程割り切った曲でない点は多少の複雑性を覚えます


歌うなら?

ポルノグラフィティのそういった背景があって故のこの曲、そこを踏まえると更に曲に深みが増します
曲調に合わせて暗いところは暗く、少し明るい場面ではそれ相応の歌い方をするのがいいかもしれませんが
やはり全体的に暗めを強調した方が、この曲には相応しいと思われます

なので語りかけるように、あるいはつぶやくように、今までの自分の日常を走馬灯のように思い出しながら
感慨にふけるように歌うとらしさが伝わります

誰だって今までの生活で戻りたい部分は存在するでしょうし、それを抱えつつ前を向かなければならない
その戒めを理解していれば、雰囲気を味わいつつ歌うことが叶います

シスターという第三者の存在のようであって、実は祈るのは自分自身かもしれない
そんな自分でなくて自分であるような曖昧性も持ちますが、それは表現がいささか難しいかと

ポルノグラフィティの中では比較的高音を使わないため、そういった表現を徹底して行う余裕はあるかもしれません

せつなくなるも、前を向かなければならない、そんなことを臭わせるこの曲
異色の世界観を味わう際にオススメの曲といえます

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シスター

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トータス松本 『涙を届けて』 人の普遍的な悩みとそれを伝える思いを自然に表した曲

涙をとどけて トータス松本

2008年6月4日にリリースされたトータス松本の1枚目のシングル曲
哀愁が存分ににじみ出てくる切ない曲調の歌です

トータス松本がウルフルズの枠からはみ出した楽曲づくりに励んだ結果
ウルフルズのような前向きさを全面的に押し出したようなものではなく、むしろかなり後ろ向きであったりそういった日常が浮かび上がるような歌詞が自然と描かれたとされています

ウルフルズのメンバーであると共に一歌い手であるという視点から見た場合、こういった傾向の曲をつくりあげることがまた別の自分らしさの確立につながるし、幅もきいてくるというもの

とはいえどちらかの優劣を結論付けるなどと論外な議論をするわけではなく
ウルフルズはウルフルズ、これはこれという枠の拡がりを実現した結果
しんみりとした情景を描く悩みつくせぬ思いを表現することとなったわけです

確かに歌詞は「この世のものすべてが…悲しく見えてくる」「ほったらかしの机の上」「笑えないテレビ」など悲観的な部分が多く
そういった悩みにもがくも希望を見出していく様をナチュラルに描いたものとなっています

PVは終始白黒の映像の中で、トータスとチンパンジーが共演してだっこをしたり共に歩いたりなどの多少ほのぼの感を表しています
シリアスな描写の歌詞とは違ったその動物との微笑ましい戯れが逆に何かしらの哀愁を感じさせますし
トータスが持つ普遍的な悩みを一蹴するかのような彼に対する出来事、もしくはチンパンジー自身が希望の源の象徴となっているのか
動物好きな彼にとってはいずれにせよ心の拠り所=希望なのかもしれません

ドラマ『ホカベン』の主題歌であり
人の不変的な悩みがドラマと彼の抱く心情と共通したため楽曲作りも自然に行えたとの事


オススメはサビ

あれだけAメロ・Bメロでやるせなさややる気のなさを見せても、サビでは本当の気持ちを叫び伝えるかのような歌い方が特徴的です
届けるべき「涙」とは、怠惰であってもやはり希望を見出したい、誰かに助けてもらいたい、そんな苦しみと切望の思いに類似したものであり
届けるのは自身であるというより自然に起こる何かしらの力であると考えた方がよいかと

届ける先も、届ける人もわからない、でもなんとか届いてほしい、気づいてほしい
そんな思いが短いサビで伝わってくるようです


歌うなら?

ズバリ2つのポイント、Aメロ・Bメロのやるせなさと哀愁
そしてサビの切望する思い、抑えきれず出てしまった願いをそれぞれ表すことが肝心でしょう

Aメロ・Bメロにおいては、この世にあるものが面白くもなんともなく、そこから目を背けたくなるような心情を出すため
実際に目をつむってみるのもいいです
Aメロのスタッカートはボソッというような一種の諦めの感じを出すのに適しており
ブレスを出して哀愁を出すのもいいのですが、真の気持ちはやはり届いてほしい、となると
少し天邪鬼のような、届いてほしい気持ちを隠し、別にこんな世に届いてほしいことはないというような空元気さも表したいです

Bメロから自堕落さをにおわすようなバックサウンドをはじめとし、その情景を表すワードが連続して登場します
単純に目の前にこういった景色があり、それを続々述べることで自分の現状を伝えるようです

しかし本当は届いてほしい、そんな思いをサビで出すには、多少の力強さとそれが空振りするようなひとりよがりさ、現実と向き合いリアルに伝えたいという静かだが重みのある思いを表現したいところ

サビの序盤では叫びを少しいれ、後でしっかり音程をとって伝えるような歌い方をするとグッド

とにかく各フレーズごとに何を表しているか、それなりの分析が歌唱に必要になってくるでしょう

人が抱える悩みの解決策を簡単に出したくはないが出したい、助けを求めたいという葛藤が描かれた曲
せつなくしんみりとする場合に聴いてみてはいかがでしょうか

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槇原敬之 『firefly~僕は生きていく』 ホタルの刹那さと切なさ感じる曲

firefly-

2008年2月6日にリリースされた槇原敬之の38枚目のシングル曲
夏の終わりを彷彿とさせる、自分が生きるきっかけを見出せるせつないソングです

終始アコースティックとピアノをメインとした哀愁漂う構成となっており
それを夏の終わりと光り輝くもその後の命は儚いホタルを合わせることがその感じを一層惹きたてます

歌詞に関しても、その儚さと日の当たる際の照らす光の淡さを自分の存在と重ね合わせますが
それでも自分の存在価値を見出すきっかけを与えるのもまたホタルであり
まさに今の自分の様であって自分の先を行く存在として、道しるべのようになっています

その歌詞の自己否定の限度と曲調が切なさを煽り
それでも誰かの幸せになれる希望を見出す成長の兆しには思わずジーンとくるものがあります

映画『KIDS』の主題歌であり
PVにおいては小池徹平と玉木宏演じる主人公達のシーンが時折登場します

ちなみにホタルの一生は水中で10ヶ月に比べ、上陸後の飛翔はわずか10日ほど
そんな短い時間でも光り続ける存在であるからこそ、一層の感化と自分への励ましが大きなものとなるのでしょう


オススメはサビ

絶妙なハモリと短調・長調の使い分けが程よいサビのメロディにグッとくるものがあります

またリズムも秀逸であり、個人的には「恐れず」というホタルの感情を表したフレーズと、それでも実は何かしら不安を持ったようなメロディとコーラスの雰囲気が好きです

ホタルがそういった感情を持って飛んでいるならば、ホタルより先の長い自分が後ろ向きでどうする、といったような
不安感をなんとか払拭すべく奮闘するような、そういった感情がメロディにより効果的に抱かれます


歌うなら?

雑味を感じさせない、透明感のあり難なく曲の世界観を出すような声が魅力的の槇原
さらにこの曲は切なさを全面的に押したすような曲であるため、力強さがほとんど不要でしんみりさが必要

ホタルの淡さと自身の悲観的な心情を表すためにも、高音もできるだけしんみりと歌いたいところ
ミドルボイスを駆使するか、無理ならファルセットを用いてとにかく綺麗で憂いのある歌声をつくりたいといえます

それが実は始めから終わりまで継続しなくてはならない点が低音主義者には厄介
またのどを開いた歌い方が特徴的なので、単なるミドルボイスで声を閉めてしまうとこれまた曲調が変わってしまう

まさにあくびをした状態の腹式を維持したいです

儚さを漂わせつつも生きる価値を見出す一筋の光を見出せる曲
今自分が何をすべきなのか、考えるきっかけになりそうな曲です

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レミオロメン 『ビールとプリン』 ささいな日常を幸せに思える切ないバラード

朝顔

2003年11月19日にリリースされたレミオロメンのアルバム『朝顔』収録曲
愛する二人の日常を描いた切ないロックバラードです

歌詞は非常に日常感あふれ現実的
同棲している二人の間でビールを飲んだりご飯を食べたりなどの生活が繰り広げられます

その中でこの些細な幸せに対する不安も垣間見えながら
この時間を大切にしているぬくもりも感じられます

そのサビの盛り上がりからライブでも多く演奏される、シングル以外における代表曲ともいえます


サビの盛り上がりはシングル並、メロディの良さも際立つ

サビの盛り上がりとメロディに共感しやすくグッとくるものがあり、そういった点ではシングル曲で起用される展開の仕方とほぼ同義
初期であるためバックサウンドにストリングスやオーケストラは見受けられないため少々物足りなさは感じるものの
その熱唱振りとドラムの迫力や手数の多さは露わになっています

特にドラムは2回目のAメロでも手数が多く、一時サウンドのメインともなっているため違った側面を見られます

壮大な感じは薄くとも共感できるサウンドと歌詞がファンを呼ぶのでしょう


歌うなら?

出すべき雰囲気は日常感、現実離れしすぎずささいな幸せを楽しめるような、そんな盛り上がりを表現したいです

よってサビのメロディをかなり大切にし、そこで一気に聴かせるようなAメロBメロの溜めづくりも意識したいところ

Bメロとサビの間はなく、スイッチが切り替わるように語りから熱唱へと移るため、ある程度準備をしつつも表面ではそのギャップを見せるようギリギリまで冷静でいたいです

ささいな日常に幸せを感じさせるこの曲
大切な人とのひと時をしっかり味わいたいですね
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