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KANA-BOON 『フルドライブ』 ドライブ感満載の疾走感あるアップナンバー

フルドライブ

2014年5月21日にリリースされたKANA-BOONの3枚目のシングル
インパクトのあるギターリフに疾走感あるアップテンポなロックチューンです

Aメロからサビまで休みを知らず、終始駆け抜けていく曲調はまさにドライブ感満載
盛り上がり重視の疾走感は思わず身体をノせてしまう程

サビはタイトルにもあるキャッチーな言葉を連呼し、まさに曲の特徴付けをも担っています

PVは二人の男性が女性を巡ってフランス発祥のパルクール並のアクションを路上で繰り広げます
場所は東京の多摩センター付近との事


疾走感を手助けする言葉選び、PVの結末は思わず二ヤリ

ギターの流れるサウンドが終始印象的であり、サビはもちろんフルパワーで曲が走っていきますが
Aメロもかなり早口かつ韻を踏んだ言葉選びでとどまることなくサビへの道を駆け上がっていきます

一定のリズムを崩さず言葉をいろいろ変え、とにかく休憩するヒマを与えません

PVは最後に打ち勝った青服の男性と女性が抱き合いそのまま勢いで回りまわったと思うと
女性が男性にヘッドシザーズ・ホイップをお見舞いし、まさか女性の一人勝ちで幕を閉じます

出演者全員がフルドライブした結果といえますね


歌うなら?

Vo.谷口は基本的にキーの高い声をしているため、アップテンポながら少々高めの音程で始まります
Aメロは呂律が回らなくなるかもしれないくらい早口で韻を踏んだフレーズが飛び交います

サビは「フルドライブ」の連発でノリが最高潮に達する瞬間であり
うまさを表現するよりも皆で騒げて瞬時に覚えるフレーズを楽しむ方が適切です

そのためにもAメロは噛むことなくお膳立てをしたいものです

騒いで疾走感あるアッパーなナンバー
デビュー後間もない彼らの新鮮味ある歌を是非ご堪能あれ

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武田鉄也 『少年期』 子供の頃を懐かしんで聴ける切ない曲

少年期 武田鉄矢

1985年5月25日にリリースされた武田鉄也の楽曲
少年時代の懐かしみと大人になる意味を謳った曲です

少年の頃の思い出や風景を歌詞に多く盛り込み、その情景を浮かばせながらも
サビでは大人になることへの素朴な疑問を繰り返し述べています

誰しもなったことのない大人というものへの憧れや不安は成長と共に抱くもの
無邪気な少年の頃と対比することで得るものや失うものが脳内を駆け巡りそうです

曲自体は3分弱とかなり短く、Aメロからサビの2往復でアウトロへと向かいます

映画『ドラえもん のび太の宇宙小戦争』の主題歌でもあります


思い出溢れそうなサビのメロディがなんとも切ない

曲時間も短いですがサビもかなり短く、大人への疑問を2文で綴り次のシーンへと移行します
せっかくの良いメロディを長く続けずスパッと終えるところがまた哀愁を漂わせていいです

大人に対する疑問は不安と待ち遠しさの両方を抱えており
少年の頃の感慨深い風景と照らし合わせるとそれらと少し距離を置いてまで大人へと向かう自分の純粋な疑問までも心内にはありそうです


歌うなら?

終始切なさと多少の重みを思わせる歌い方には多少ブレスのきいた有気音に近い発声を意識すると情緒溢れる雰囲気となります
80年代ならではのフォーク的演奏も相まって他サウンドがその情景を手助けしてくれますし
しんみりとした感じを100%出していきたいところです

最高音も高くはなく、リズムもスローなため、雰囲気の方に集中するこも不可能ではないですし
あえてリズムをズラして遅らせた歌い方をすれば多少の重みも加えられます

とはいえ焦点は少年の気持ちなので、酸いも甘いも経験した大人のような貫禄は歌にはそれ程必要なく
あくまで純粋さをアピールしてそれを切なさが包み込む感じがふさわしいといえます

もしくは大人が少年の頃を懐かしむという視点でも歌えますし、そういった場合も子供の頃の純粋さを思い出して歌いたいものです

誰もが持つ少年の頃の思い出
その視点からでも、それを懐かしんでの視点でも、曲の雰囲気を味わいたいものです
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Mr.Children 『放たれる』 心が救われる祈りのような曲

放たれる

2014年5月24日にリリースされたMr.Childrenの6作目の配信シングル
自分の気持ちを解き放つような清々しさと壮大さを思わせるバラードです

約1年ぶりのリリースも前回同様配信限定、しかしうってかわってジャンルは異なります
前回が奇天烈かつ激しいロックナンバーであったのに対し、今回はしっとりでは済まさぬ盛大なバラードです

協会のパイプオルガンを思わせるイントロはまるで光を放つよう
物理的、心理的な放ちを眼前に湛えます

映画『晴天の霹靂』の主題歌でもあります


盛大なメロディには壮大な歌詞、テーマ性が重く神々しい

「命」や「希望」などを題材としたテーマ性はかなり壮大でそれに違わずメロディもかなりの広がりを見せます
「生きる奇跡」「愛されてる証」などの重みあるワードが惜しげもなく使われ、その世界観に統一性を見出しています

あまりオーバーな歌詞は大袈裟なイメージや共感の得づらさを感じますが、ここまで潔いほどに世界観を広げられると吸い込まれるようである種の畏怖すら感じます

歌詞の言及すべきところは表面上は安易に理解できますが、そこから真髄に向うと言葉にはできないような測り知れなさがあるようです


歌うなら?

歌自体に歌詞に見合った祈りのような深々とした歌唱をする必要はありませんが、ある程度の丁寧さは必要です
サビ含め音程があちこちと移り、かつ裏声も入るのでしっかりと音程をとって雰囲気に見合うようポカはしたくないものです

リズムはスローで曲調は繰り返しが多いので一度クセを覚えればこの歌に酔いしれることはそれほど難しくありません
音程もそれほど高くはないので無理なく歌い切ることはできるでしょう

歌詞に壮大さを覚える光が放たれるような曲
救われるというと大袈裟ですがそれに近い感じを得るのにオススメです

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いきものがかり 『HANABI』 花火の儚さは切なく疾走的なサウンドで表される

hanabi いきものがかり

2006年5月31日にリリースされたいきものがかりの2枚目のシングル
せつなくもアップテンポで花火の煌びやかさと儚さを表すようです

しっとりするようなサビで始まったかと思えば、急展開で疾走感ある演奏にシフト
この速さの中にも物憂い感情をもつようなサウンドが終始流れます

ジャケットは明るい色を用いているのに対し曲は短調で暗め
夜に浮かぶ花火のように怪しさの中の光を感じさせます

PVはほとんどがCGであり
色の三原色が回ったり花火を彩りよく表したりなどの映像が流れます

アニメ『BREACH』主題歌


リフの主旋律はハーモニカ 音が更に切なさを生む

花火というと夏の風物詩として綺麗さと儚さを重きに置く見る側の視点と
花火そのものの存在を表し力強さと儚さを表す視点が特に描きやすいですが

この曲はかなりスピーディに演奏され、かつハーモニカやアコースティックなど切なさ漂う楽器をメインに使っています
それだけにより切なく舞い上がる姿が想像でき、特に前奏や間奏のハーモニカがその音で必死に奏でる幼気な感じがします

サビはまさに連続打ち上げ花火の如く猛襲の演奏ですが、やはりどこかさびしさを思わせる部分もあることを踏まえると
ひとつが盛大で激しいというよりは、それなりのスケールの花火がいくつも繋がり合ってひとつの舞台をつくっているようです


歌うなら?

せつなさはAメロあたりでしっとりと歌い、サビは前後のハーモニカやギターが切なさを思わせる演奏をするため
それ程叫ばないようにして歌えば、疾走感ともの哀しさの両立は自然とできます

サビの最後の高音は演奏が一旦やむため聴かせどころであり
多少の力強さと綺麗な歌声を意識することが臨場感の出た歌い方となります
裏声を用いてもそれなりのムードを出せていいかもしれません

連続打ち上げ花火を思わせるサウンドの応酬
上記のようなスピーディな切なさを味わってみてはいかがですか

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絢香 『Why』 大切な人への違ったアプローチが見せる優しさと強さ

why

2007年9月5日にリリースされた絢香の6枚目のシングル
しっとりとしたジャズよりの演奏に力強い声が響き渡ります

同CDの同じくA面である「CLAP&LOVE」と比べるとあちらは光であるのに対しこちらは陰
ムードも全くちがうも、アングルの向こう側は大切な人に対する想いであり、重みを感じる曲調です

PVも暗めの印象を受け、かなりスピードのある夜汽車に乗り揺られている様が映し出されており
行くあても視聴者にはハッキリとはわからない、ただ走り続けることが人の宿命なのかもしれません

ゲーム『CRISIS CORE -FINAL FANTASY VII-』のテーマソングでもあります


div class=”block”>「WHY」から始まる力強いメロディと真の意味とは

曲の聴きどころはタイトルにもなっているサビの始め「WHY」という一言
メロディの観点からは、AメロBメロで静かだったのから急に情緒的な感じを含んだサビがはじまります

主題の強調が全面的にされているような印象です

「WHY」は直訳で「なぜ」となりますが、人は本当は真実にある程度の予測がたっていても相手に問いかけるという行為をします
それは相手の思いに自分が確信を得る為であると共に、相手自身も自分の気持ちを再認識することができます

素直になれない相手の気持ちに真意を気づかせることが、そのまま伝えるより遠回しに問いかけという形で行う方が効果的な場合もあるというわけです

こちらも問いかけをするも、実は真実がある程度分かっている上での行為であることを踏まえると
WHYは一種の相手へのアプローチ手段であると捉えることができます

本当のあなたの気持ちはわかっているから、素直になってごらん、そういった相手への優しさがこの疑問符に窺われます


歌うなら?

形式はジャズより、とすると、リズムに関してはかなり自由度がききます
音程も多少自由に歌っているように聞こえますので、自分がこの曲に乗せる表現に自由に変化を取り入れてもいいように思えます

従来の暗い雰囲気から奏でる強さ、というコンセプトさえ基盤としてあれば、ある程度のアレンジは容認できるスタイルといえます

ただ一番強調すべきである「WHY」を聴かせどころとして意識しておくことは前提としておきたいですし
それ故にある程度力はためておき、メインとのギャップを図るのも視野に入れておきたいです

最後のサビはさらにアレンジの効いた力強い感じが見られますので、他のサビとの段階を踏んで曲の盛り上がりのステップアップを意識したいですね

暗く切なくも大切な人への軸は曲げない優しさと強さを感じさせるこの曲
相手への思いやりを表す手段を学ぶ感じで聴いてみたいです
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