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fhana 『ケセラセラ』 自然の中で想いを大事にするような曲

ケセラセラ

2013年8月21日にリリースされたfhanaの1枚目のシングル
綺麗な旋律と徐々に盛り上がりを見せる軽快さを併せ持つ曲です

記念すべきデビュー曲であり、花びらの舞うような奥ゆかしさと現代が調和されたような印象をもちます

アニメ「有頂天家族」のエンディングテーマであり
主人公の複雑な気持ちとアニメの雰囲気を表せたものであるといえます

PVのもアニメの舞台である京都出町柳周辺の映像が登場しており
かなり同作品を意識したものとなっています


写実音楽から現代ポップへの展開

イントロはとても煌びやかであり、そこから多少静かな現代ポップの雰囲気でサビまでメロディを運びます
古風さを漂わせつつも今あるものや状況の大切さを感じさせる、今と過去の重要性を両立させたような感じですね

キーボードによる景色を彷彿とさせるメロディから電子音を用いた打ち込み音が違和感なく奏でられます

Vo.towanaの繰り出す高音も元気さと切なさを持ち合わせ、サビの高音でもお互いの部分が感じ取れます
曲調自体はポップですが彼女の声がまた独特の世界を生み出すような感じです


歌うなら?

出町柳は町中でありながらも近くには鴨川が流れ、緑も豊かな場所です
そういた風景を想像しながら、そこで誰かに思いを馳せるようなせつなさを表しつつ歌いたいですね

ポップさは演奏が十分出してくれるのですが、どこかせつなさを思わせる部分は歌の高音域がその役割を果たしているようにもみえるので
リズムにのりながらも裏声などを用いて想いを声に出すような意識を持ちたいです

とはいえせつなさはサウンドが元気さを見せる部分だからこそ少し垣間見えてもよいもの、基本的にはしっとりというよりは前向きな姿勢が歌にも必要であるため
AメロBメロあたりは特にしっとりさは出さず、曲調のままに歌えばよいでしょう

特にBメロでは主題の「ケセラセラ」を伝えるような思いで歌うのが望ましいです

自然またはそういった風景の中での思いを見せるようなこの曲
景色と純粋な想いは大事にして過ごしていきたいですね
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小田和正 『グッバイ』 ちょっとした不安や心配がスカッと飛ぶようなな曲

グッバイ

2010年11月17日にリリースされた小田和正の28枚目のシングル曲
今日までの悲しみや不安からさよならし、明日への希望を抱いたビタミンソングです

日々の生活で抱える不安などにネガティブになることは人なら誰しもあること
しかしそれをいつまでも引きずっていても仕方がない、そんなもの達には別れを告げ、また希望を求め明日を生きていけばいい
そんなマイナスのものとの訣別=グッバイこそとるべき、進むべき道であることを再認識させる曲です

ドラマ「獣医ドリトル」の主題歌であり
小栗旬演じる悪徳敏腕と評判の獣医が、それでも動物の病気や飼い主の抱える問題までも治療する様を描いています
ドラマにおいては動物の問題は病気と理解しやすいですが
飼い主の抱える問題は心理的なもの、それとさよならすることに関しては実際は一筋縄ではいかないでしょう

オススメはイントロ~Bメロ

この曲はAメロ・Bメロで描く人の不安や問題からサビで描くさよならを実現させ、希望へと歩むという構成なのですが
個人的には不安などを短調に乗せて描いた前半部分のメロディの方が好きなのはひねくれた証拠でしょうか

アコースティックに乗せたイントロとそれに続く符点四分音符の連続(タイも含む)による独特なリズムも印象的ですし
Aメロ・Bメロに至るまでアコースティックに乗せた切なさ漂う演奏は夕焼け空でも思い浮かびそうです

そして1度目のサビから続く重複したハモリも奥行きを感じさせます

もちろんサビのドラムの力強さなどの雰囲気も素敵です

歌うなら?

小田和正は切る部分は伸ばさずスパッと切るような特徴的な歌い方なので
伸ばさず次のフレーズを準備した方がそれっぽい雰囲気にはなります

サビはドラムとハモリが入りメッセージ性もあるためやや力強い歌い方が必要ですが
その流れで二回目のAメロへ突入するため、やや切なさも残した方が感じがで、スムーズな流れとなります

「グッバイ」は決してさびしき別れではなく、いわば不安との訣別なので
多少すっきりするような、前向きな感情でスカッと発した方が曲のコンセプトとマッチしているでしょう

初夏及び類似した空模様の周囲漂う曇り空を吹き飛ばすようなイメージの曲
ぜひ聴いてもらい、その雰囲気を味わってもらいたいです

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L’Arc~en~ciel 『叙情詩』 壮大な世界観の心情を描くバラード曲

抒情詩

2005年5月18日にリリースされたL’Arc〜en〜Cielの27枚目のシングル曲
切なさと壮大なスケールの世界観をもつバラードです

叙情的とは感情を表し述べることであり、特に音楽においては「もの哀しさ」を表すのにも用いられ
叙事のような事実や事柄などをありのままに述べることとは対義的に使用されます

その意味の通りこの曲はVo.hydeの持つ心の世界観を惜しげなく表したような曲であり
そのスケールや心情が曲調から聴きとれます

以前にリリースされた『瞳の住人』に次ぐスローテンポな曲であり
あちらと比べると音程の幅は小さく派手さには欠けますが

短調なサビのメロディとpvを合わせたスケール感は他曲とは一線を画していると思えます

オススメはPV

この曲で大変高い評価を受けるのがPVです

ルネサンス期及びロココ期の、当時の西洋美術が多数用いられ
この曲の世界観を一層広げるものとしています

代表的な作品として最初のサビではヴェチルーベンスの「三美神」やブロンズィーノ『愛の寓意』
2回目のサビはトマ・クチュールの『退廃したローマ』などが用いられている模様

更にhydeの心情を写真の中に入り三次元的に味わう手法がとりいれられ
二次元の芸術を文字通り多角的に見ることができるのも効果的かつ幻想的であり
PV自体が一種の芸術として完成しているようです

この作品自体は平成17年度の文化庁メディア芸術祭のエンターテインメント部門審査委員会推薦作品に選ばれています

歌うなら?

本人の感情は本人しか表すことができないように
hydeの感情を表したこの曲はhyde自身しか表現できないのでは?とも思えます

ラルクは独特な溜めとファルセット、チェストボイスを用いるため
それが早い曲ならまだしもこの曲のようにゆったりと聴かせるということになると至難

この高尚な曲をどう表すかというと、これはもう自分の叙情的な部分を出して歌うほかありません
シンガー各々の感情に身をゆだね、それが吉と出るか凶と出るかはリスナーの感想を聞くまでわかりません

サビはのどを開いた聴きごたえのある歌いかたとファルセットを用い、自分なりの世界観で試してみましょう
これだけ壮大なPVとはいえ、一人の人間の心情であるなら、それを広げるには必要なのは経験と想像力です

人の心情とはいえ、壮大なスケールを描いたスローバラード
聴いていないひとは是非PVと合わせて聴いてみてください

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ももいろクローバーZ 『泣いてもいいんだよ』 我慢することもしないことも大事な曲

泣いてもいいんだよ

2014年5月8日にリリースされたももいろクローバーZの11枚目のシングル曲
日々の我慢に耐え続け疲れ果てている人へ送るメッセージソングです

学校や会社など社会においては協調性は必要
故にある程度の我慢は必要ですが、必要以上の忍耐を迫られることも
そうして自分らしさを出せない閉塞感に陥ったり、耐えることを無意識に起こすこともしばしば

そういった人々に対し、耐えることだけが進む道ではない、逆に何かしらの手段で発散させることも必要
それを、人前ではあまりできない「泣く」という手段を敢えて勧めることは
発散手段の最たるものを用いて存分に行う潔さと、泣いていた頃=昔を思いだしあの頃の想いを忘れないように
そんなメッセージなのでしょう

そういったことがハイテンポな楽曲に乗せて歌われ、かなり疾走感のある曲です

映画『悪夢ちゃん The 夢ovie』の主題歌であり
作詞・作曲は中島みゆきが担当、テンポをかなり落とせばメロディと歌詞の力強さは確かに、と思うところがありますが

サビの「全然」を肯定形で使ったり「そりゃ」辺りは少し違和感を覚えます

また、サビの前の2拍にはいつもサビの入りが感覚的に狂わされます

オススメはイントロ、サビ

イントロのダークな感じのストリングスから始まり、少し歌った後でエレキギター、およびストリングスのハモリと共に頭をループするような印象的なイントロはこの曲の入りにふさわしいといえます

またサビに関しては、実は歌詞がどのパートにおいても全く同じ
「全然」からの入りが何度も何度もおとずれ、覚えやすいというよりもむしろ逆に頭から離れません

これ程までに単純であり繰り返される一方、飽きをこさせず口ずさめばもうしばらくはとまりません
まさに魔力を持ったような歌です

歌うなら?

歌に難しさはなく、テンポは速いですが単調故に覚えるのは然程難しくはないでしょう

中島みゆき自身なら何か鬼気迫る迫真の歌い方をする必要もあるでしょうが
そこらへんは多少緩めで歌っても悪くはないでしょう

とはいえサビの歌詞を何度も聴いているとなにか普段とは違った角度からのメッセージ性が感じ取られ
これを何発も繰り返す為、自然とメッセージ性が膨張していくようです

またかーとリスナーが聴き飽きてしまわないよう、また自身が飽きてしまわないよう
常に心意気はなくさず歌いたいところです

ハイテンポで格好良いメロディですがメッセージは泣いてもいいという人があまり見せたくない部分
泣いてもいいという状況をいかにつくれる環境にあるかで、自分の現状のありがたみが実感できそうです

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NICO Touches the Walls 『天地ガエシ』 華麗な逆転劇を綴ったアップテンポな曲

天地返し

2014年6月11日にリリースされたNICO Touches the Wallsの15枚目のシングル
まさに逆転劇を狙うようなアップテンポな曲です

人生において躓くことは色々あっても、それをバネにして見事形勢逆転を実現する
そんなあきらめない心を突き動かすような応援ソングとして完成されています

かなり右往左往する独特のギターフレーズと韻を踏んで弾むような歌詞が特徴的であり
途中ではリズムをガラッと変えてウェスタンでかつかなり走った演奏が見られます

アニメ『ハイキュー!』の主題歌であり
主人公のあきらめることなくバレーに向き合う姿がとてもマッチしています

天地返しは農業における耕作方法であったりラーメンの水切りに見られる技としての用法が多いですが
返しが「ガエシ」となっている点はそれらと差別化をはかり、逆転という意味合いでの使用を図ったのでしょう


陽気なイントロとサビの言い回しにユーモア性あり

出だしからかなりの陽気さが窺え、諦めないことに対する重みや真剣さもないことはないですが
どちらかというと夕日をバックに半ば目を輝かせながら前向きな姿勢を表すポップさの方が強いです

またサビにおける韻を踏んだ歌詞がかなり好みであり、自然とリズムに乗れて身体で曲を覚えられるようです

曲調が途中で変化を遂げるのも思い切った編曲であり、間奏以後は一層テンションをあげて聴くことができます

最後のドラムロールの切なさを演出するところもグッドですね


歌うなら?

NICOならではの独特のリズムとノリ、そしてシャウト時の腹から出ている感じのボイスは他の曲でも見受けられますが
ここまでテンポが変調するのは珍しく、そのリズムについていけるよう慣れる必要があります

サビは半ば心の叫びといってもいいくらいの力強さがあり、韻を踏む各箇所の出だしにアクセントをもっていき
強さとリズムの強調を図るとテンポよく歌えます

とにかく終始独特のリズムを楽しみながら歌うとすんなり流れに乗れそうです

諦めないことで生み出す逆転劇を華麗に語ったようなこの曲
アップテンポさを楽しみながら曲を堪能したいです
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mihimaruGT 『マスターピース』 とても疾走感のある傑作パワフルソング

マスターイース

2011年6月8日にリリースされたmihimaruGTの25枚目のシングル
疾走感がありとても盛り上がります

「誰も同じじゃない、それこそが生きてる意味だから」をコンセプトとし
何があってもくじけない心と個性をメインテーマとしてとてもスピーディな感じが描けています

「マスターピース」とは日本語で傑作、名作などといった意味であり
まさに誰しも存在価値があり、よって自分に自信をなくす必要はなく堂々と前を向けばいいメッセージ性が含まれています

アニメ『遊☆戯☆王ZEXAL』の主題歌であり
主人公のめげない心を十分表しているといえます


疾走感をプラスするラップが特徴的

この曲で目を見張るのは出だしからいきなり入るラップ調の歌いだし
通常メロディもパワフルで正統派なのですが、この曲は有り余るパワーを序盤からフル活用するようにラップが入ってくるのでとてもインパクトがあります

最後も同じ早口で終わり、まさに嵐のようにきては過ぎ去る印象があります
のりに乗ればフィットしたリズムをとても楽しめるでしょう

サビもとても活力があり、2回目のサビ以降のラップはかなり長くリズムも独特です


歌うなら?

前述したようにラップを多く含む曲であるため、まずはそこのリズムを完璧に覚える必要があります
ひねりはあまりなく直球的なリズムですが、間奏のラップが少しクセのあるテンポであるため何度も聴いて覚えなくてはなりません

またサビは高音でラップとはまた違った純粋な音域が求められるため、二つの側面を同時に扱ったかなり難易度の高い曲と言えます
どちらかだけが得意でも完唱は難しいので、息継ぎのポイントを自分でみつけながらひたすらスタミナとの勝負になります

特に2回目のサビで力を使い切ってしまうとその後のラップ、そしてCメロのまたもや高音域に耐えられなくなるため
そういったペース配分が必要となります

最初は2人で歌ってmiyakeとhirokoのパートをそれぞれ自分のものにするのも手です

歌い切れればとても達成感を得られるこの曲
聴いててスカッとするスピーディな感じを是非ご堪能あれ

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frumpool 『The Best 2008-2014 「MONUMENT」』

2014.5.21リリース

DISC1
1.花になれ
2.星に願いを
3.どんな未来にも愛はある
4.春風
5.君をつれて
6.微熱リフレイン
7.Belief ~春を待つ君へ~
8.MW ~Dear Mr. & Ms. ピカレスク~
9.「labo (Re-format)」
10.two of us
11.強く儚く
12.Over the rain~ひかりの橋~
13.ビリーバーズ・ハイ
14.覚醒アイデンティティ
15.証
DISC 2
1.明日への賛歌
2.reboot ~あきらめない詩~
3.大切なものは君以外に見当たらなくて
4.今年の桜
5.残像
6.Because… I am
7.Touch
8.Answer
9.イイじゃない?
10.見つめていたい
11.Hydrangea
12.Snowy Nights Serenade~心までも繋ぎたい~(Choral Xmas Ver.)
13.夏Dive
14.君に届け
15.フレイム

ビリーバーズハイについての記事はこちら

ヤフオクでThe Best 2008-2014 「MONUMENT」

東方神起 『Surviver』 独特なリズムとパワフルな曲

surviver 東方神起

2009年3月11日にリリースされた東方神起の26枚目のシングル曲
速いテンポではないですが、力強さを見せる曲です

リズムが規則的で歌詞もリズムに則っているのでとても覚えやすく、まるでラジオ体操の様
さらにイントロと及び通常のバックサウンドがとても個性的であり、印象に残ります

pvは白を中心とした映像と黒を中心とした映像が入り混じっており、最後にはそれぞれ場所を入れ替える様子が
それぞれ未来(理想)と現実を表しているのか、別の次元の世界がつながったのか

黒においては廃屋でメンバーの鬼気迫るダンスが見られ、まさに生き残る気合を見せられる様
白においても後半異常事態のような演出が見られます

曲は3分14秒と短く、曲に魅了されるとあっという間に終わりを迎えます


オススメはイントロ、リズム

曲は手拍子から始まり、ボリュームが次第にあげられると共に弾けるようで独特なイントロを迎えます
透明な雨粒がバウンドするような軽快かつ重いサウンドが特徴的です

リズム自体はこれほど正直なまでに狂わないのも珍しいもので
歌詞もそのリズムに忠実なのが逆に個性的です

しかし曲自体はパワフル故に、シンプルさと重量感がこの曲の印象です


歌うなら?

歌詞の取り方、リズムは覚えやすいためある程度の練習で歌えると思われます
しかしサビは結構な高音であり、東方神起の持つパワフルさも表現することを踏まえると
息を弾けさせるような歌い方が望ましいです

故に相当の肺活量は実は必要ですが、独特なリズムを味わうために歌うのもアリでしょう

純粋な勇気づけの力があるかもしれないこの曲、
元気をもらうために聴いていたいです

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SunSet Swish 『Passion』 友情と自分の未来像を忘れない曲

passion sunset swish

2008年3月5日にリリースされたSunSet Swishの8枚目のシングル曲
未来への情熱と友情を描いたミディアムテンポのバラードソングです

「Passion」はこの曲のコンセプトである未来と、友情に対する情熱や感情のことを表し
年を重ねるごとに消えかかりそうなそういった情熱を、以前を思い返すことで途切れず燃やし続ける
そういったことが歌詞で描かれています

PVには上地雄輔が出演し、仕事の失敗などで消えかかる情熱を幼い頃から携わっていた野球で絶やさないようにするというあらすじがうかがえます

ドラマ「RHマイナス」のエンディングテーマ

オススメはサビ、Cメロ

軽いアコースティックギターがメインのAメロ、Bメロから一転、サビでは壮大なオーケストラをとりいれ曲の情熱を表しているかの様

Bメロにおいても歌詞に諦めのようなセリフが起用されていることから、曲調が情熱の良しあしそのものを表しているようです
つまりAメロ・Bメロで消えそうな情熱を、サビでは消えずに再燃した情熱を表しているのではないかと

そのまま2回目のサビから続くCメロでも曲の雰囲気は鎮まらず壮大さが続きます
またCメロにおいては歌のエコーが多くかかり、奥行を表す点で特徴的です

サビもCメロも、メロディとしては見逃せない素晴らしさを持っています

歌うなら?

多少早回しな歌詞とあまり気構えしない歌い方が特徴てきなSunSet Swish
歌詞の深さとは裏腹に、それ程感情移入しない歌い方が同バンドらしいのですが

歌詞的に結構重々しく歌ってもそれはそれで別の雰囲気を醸し出せておもしろいかもしれません

ましてやタイトルは「情熱」、Aメロ・Bメロは諦めの様な感情を出してもいいですが
サビ・Cメロにおいては力を入れた歌い方をしてメリハリをつけるのも悪くないと思います

SunSet Swishらしい歌い方を目指すのであれば高音も多少優しく歌う必要があるので
裏声などを駆使して雑な声にならないようにしたいものです

サビの「さぁ向かおうか明日へ」は多少早口なのとカ行独特のスタッカートっぽさが曲の雰囲気を表すのが少し難しく
サビの終盤故に少し終わりっぽさがほしいので流れるようにさらっと歌いたいところです

未来への情熱と友情を思い返す時に相応しい曲
以前の自分を忘れない為にも聴いておきたい曲です

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BUMP OF CHICKEN 『ギルド』 仕事とは?社会とは?自分の現状を考える曲

ギルド

2004年8月25日にリリースされたBUMP OF CHICKENのアルバム「ユグドラシル」収録曲
ミディアムテンポで他国感の強い世界観のあるこの曲、好きな方も多いのではないでしょうか

コンセプトとしては社会人として勤める「仕事」についてを描いた曲であり
タイトルの「ギルド」も中世ヨーロッパにおける同業者組合を意味しています

「人間という仕事」という、あたかも人間でなかった者の目線から仕事についてを綴っているように見えますが
その仕事自体がよからぬものであり、それをさも「人並み」のように思わせる「仕事」とは、結局自分たちにとってどういう価値があるのか
仕事が持つイメージの断定はしておらず、どっちともとれるような歌詞ですが、おそらく答えは出ているものと思われます

バックサウンドとしては炭鉱で働いているような金属音が流れており
あまり日本を思わせない感じがタイトルからも想像できます

BUMPはこういったファンタジー色の強いものをよく歌いますが
仕事に関する一種の叙情はよく働く日本人をモチーフとしているのでは
少なくも日本で歌う曲ならば日本人が共感を得られるようにすることが前提となりますが

ジャケットは人形のであり、2006年9月には映像作品「人形劇ギルド」もリリースされています


オススメは歌詞

学生の最中バイトをしている者ならまだしも、無邪気に遊ぶ子供にはあまり共感が得られにくいでしょうが
BUMPがあまり狙わない層である大人だったり、実際に働いている人からすれば現状を再認識させるきっかけになるかもしれません

とはいえ決して仕事自体にいちゃもんをつけるわけではなく、本当にそれが自分の目指していたものなのか
イエスならばそれでよく、少しでも疑問に思った人に対してこの曲は聴かれるべきなのでしょう

「汚れちゃったのはどっちだ 世界か自分の方か」
世界とは自分を取り巻く社会、そこで仕事をする自分に問題があるのか
それとも仕事というシステム自体に問題があるのか

「それがすべて 気が狂うほどまともな日常」
そういった仕事の繰り返しに疑問を抱いても、自分にとってはそれが日常であり
日常という普通なイメージの言葉が実はそれ自体おかしかったという矛盾を表しています

ただ世界にまともなものは実はなく、じゃあ何がまともなのかというと
自分がしたいと思うことが、道徳性を保持しつつ達成できる社会であったり、自分の人生であり
それがどんなに突拍子がなくても、それが自分の望み=まっとう(まとも)なものであるという意味なのでしょう

「人間という仕事をクビになって」という、一見否定的なイメージの言葉を使用していますが
それが実は本人にとっては否定したいことではなく、むしろ肯定すべき場面にとれなくもありません

それが能動的な辞職なら進むべき道は決まっているといっていいでしょうが
受動的な辞職、つまり本当にクビになった場合は、それが望んでいたことなのに、人はそれを悲しむ
やりたくない仕事なのに、いざクビになると稼ぎが途絶え、つらくなる
そんな感情少しずつ刷り込まれていくことが気が狂っていると揶揄される程の日常と化しているのでしょう

なにがいいのか、なにが悪いのかはともかく、自分が今ある立場が本当に求めていたものなのか
それを「仕事」を題材としてこの歌詞が載せられているのでしょう


歌うなら?

この曲は決して100%前向きであったり、100%後ろ向きであったりというハッキリとした曲ではありません

仕事に翻弄された結果、どちらがいいのか判断がつかないが、各々の解釈で判断はしてもらいたいという
一種の決断された迷いのようなものを感じさせる曲であります

故に悲しすぎず、楽しすぎない微妙な感情の歌い方が必要であるため
多少元気さを抑えた感じで歌うのが相応しいといえます

いくつか問いかけのような歌詞が多く、それを歌い手の経験に載せて歌えば、実は十人十色な曲に仕上がる可能性もあります
歌い手が今まで経た経験が実をこの曲に載せると多用な考えが現れると思われます

あまり高音な場面はありませんし、Aメロも基本的に低め故、歌いづらいということはないでしょう
問題は歌詞の深さといろいろな解釈をどうするか、それこそ考えすぎず自分の思う決断や迷いを載せればよいかと

自分の現状や社会について考えさせられるこの曲
決して否定的にならず、自分の今後も踏まえて客観的に考えるきっかけになればよいと思います

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