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Mr.Children 『足音 〜Be Strong』 着実な一歩の後押しとなるスローバラード

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2014年11月19日にリリースされたMr.Childrenの35枚目のシングル
一歩一歩を着実なものにして前進できる力強さを持った曲です

ドラマ『信長協奏曲』主題歌であり
このドラマのための制作として何曲も作った結果、この曲が仕上がったようです

主人公の最初は戸惑いつつも着実に実を結んでいく様を一歩一歩の足音で形容し
その結果強みのあるバラードとなってリスナーの耳元に舞い込んでいきます

MVは荒廃した土地でミスチルのメンバーが浮浪するシーンと
同じく浮浪する親子のシーンが交互に映し出されるシーン

ドラマの時代背景のように、便利な現代とはかけ離れた状況で起こるドラマチックな展開も見ものです


壮大なスローバラードはあの曲を彷彿とさせる?

壮大なスローバラードであり、曲調は「終わりなき旅」を彷彿とさせるもの
出だしの特徴的なギターリフから一気にオーケストラ調なバックミュージックで盛り上がりをつける点

それでも最後に向うにつれ壮大さを増す構成とテーマ性はまさに上記の曲のような勇気づけをもちます
「旅」と「足音」という風に進む、前進する、といったワードに共通性を見出せますし

PVの荒廃したバックグラウンドは今作ほど廃れていませんがなにかしら重なるものを感じると言えば感じますが
あまり似かよせて考えても主観的になってしまうためなんとなくの雰囲気として汲み取るのが無難かと

とにかくあの曲に近い前向きな姿勢、元気強さは得られそうです


歌うなら?

Aメロはある程度メロディがわかりやすく歌いやすいですが多少低め
Bメロはサビへつなぐためのアシスト的位置であまり音域が広くなく
サビで爆発するための布石として溜めに溜めるのが吉

そしてサビで急に音域をもって盛り上げる構成であるため、構成としてはまずまずの正統派
よって正統に感動を与えるつくりになっているため音程をとりつつ前向きな感情で歌えば自然とムードをつくることができます

とはいえミスチルならではの歌詞のリズムとりの細かい難解さがやはり目立つため、リズムはしっかり把握しておきたいところ

確実な一歩の後押しをしてくれそうな今作
元気を、勇気をもらう際にぜひ聴きたい曲です


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安室奈美恵 『Love Story』 やがて終わりそうでも今を楽しみたい恋愛模様

love story

2011年12月7日にリリースされた安室奈美恵の38枚目のシングル
成長と共に変わりゆく相手との恋愛状況を描いたバラードです

両A面でありこちらは切ないスローバード
恋愛の素晴らしい日々とやがて終わるつらさを描いています

月9ドラマ『私が恋愛できない理由』主題歌であり
同作品の恋愛模様における切ない部分がマッチしております


成長とは変化 それは相手との恋愛模様の変化も意味する

恋愛を始めることで得られる喜びや楽しい日々は、ずっと続くと信じていても
それが自分が生きる人生の変化の中で起こるものならば、違うところを軸としている生き方ならば恋愛環境は必ず変わっていくものです

恋をし、それがどれだけ続いたとしても
自分が追い求めていた夢であったり理想であったりの途中で得たものを続けるにはいずれは終止符を打たなければならない

それがなんとなく察しがついてたりはするものですが
それをやめたくとも今このときをもっと味わっていたい、そういった感情は抑えられないものです

ずっと続けばいいのに…叶いはしない恋模様を描いてしまうことによる嘆きは終わりません


歌うなら

恋の楽しさなどを、いずれ終わりが来るのを分かったうえで経験している、そんな複雑な表現をしてみるのが今回の挑戦
終わりを覚悟しているように見えても無理やり楽しみを存続させているような、そんなカラ元気な部分も見えたりします

サビではどれだけ元気に歌っても、メロディがとても切ないがためにやはり到達してしまう
そういったムリヤリの元気さと切ない共感がサビでは大きな役割を持っています

他メロは切なさを臭わせる程度でいいですが、それだけにサビの重要性は増しますし
「baby~」からその受け入れがたい気持ちを存分に表すのが肝心な部分といえます

誰でも恋の終わりは味わいたくないもの
それでも終わってしまう恋に理解と抗いを見せるような曲です

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Bank Band 『はるまついぶき』 人は耐え忍んで春を待つ

はるまついぶき

2007年9月1日に配信限定シングルとしてリリースされたBank Bandの曲
春直前の寒さと春を思わせる暖かみを兼ね備えた曲です

BankBandのオリジナルとしては『to U』に続く2曲目であり
作曲は音楽プロデューサーの小林武史氏によるものです

ap bank fes ’07開催時に新潟県中越沖地震が発生しており
売り上げの一部を義捐金として充てられています

当事者は被害の光景をいち早く復興という形で修正し
今までの暮らしを取り戻すという姿と重ね合わせ、9月ながらこの曲が発表されました

映画『ミッドナイト・イーグル』主題歌


寒さの向こうにある暖かさを待つようなストーリー

出だしはピアノ伴奏による寂しげな感じが印象的であり
サビ直前までその曲調は続き、サビでは盛り上がりを見せます

サビでは春を待つように諦めず臨むような姿勢が希望を見出し
聴く者に芯となるような志を与えてくれるようです

ダメそうに思えてもその先にある光を信じて居続ける
それがやがて報われるような結果をもたらすものです


歌うなら?

出だしは予想以上に暗く寂しげな感じを出す必要があり
サビに向うにつれ徐々に声を張って伝えることをメインとするような歌い方へとシフトしていく感じです

2番目はサビからのドラムが加わり、サビでの進み続ける強さを全体的に纏ったような曲調となるため
1番目よりはまた元気を保ち発声もより意識してさらなるサビへと繋げていくべきです

最後のサビは転調し、一番の盛り上がりを見せるため
サビのメロディの壮大さを大切にして感情をこめて歌いたいです

春を待つ孤独や不安、それを経てもなお待ち続ける姿勢
信じることが自分が描いた光へ到達する術のひとつといえます

皆が描き、到達したいと考える光
あなたがその身で感じたい「はる」はどのようなものでしょうか

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雨宮天 『skyreach』 天をイメージしたクールなロック調サウンド

skyreach

2014年8月13日にリリースされた雨宮天の1枚目のシングル
鋭い演奏とアップテンポが特徴のロックナンバーです

クールで重くも速いテンポのギターを中心に、割とシンプルにダークながら光を映すようなサウンドが印象的であり
サビのメロディはやはり聴かせ場として仕上がりを見せています

PVは美しく、かわいくも格好良いという三つの「天」をイメージし
また自身の名前も合わせて目標にすべき広大さを表しています

2曲目に収録されている「夢空」も空(天)を意識しており
その青々しさが地上での行いを全て照らすような自分の意識づけにもつながります

アニメ『アカメが斬る!』主題歌


イメージは空へ手を翳すように 暗い中でも前向きさを

過去の過ちであったり、忘れられない後悔や失念があったとしても
それを乗り越え今を輝き、未来に向けて走っていくような強さが窺えます

そうしてたどり着くべきは、いうなれば頭上に広がる無限をも象徴する空
そこに手が届くくらいの勢いと力強さを持って、全力でものごとに挑めるような勇ましさを与えてくれます

彼女自身の名にもある「天」、そしてタイトルにもある「skyreach」つまり空に届くということからも察せるように
上を目指す勢いは歌詞の中からもまた感じることができます


歌うなら?

彼女自身デビュー曲でもあり、歌い方には各所注意を怠らないようにしたとの事
格好良い曲でありサビはもちろんそれを存分に出せるように鋭さとリズミカルさを意識し、クールに滑走していきたいところ

逆にAメロあたりはまだそこまで盛り上がりは見せず、落ち着いた様を表すため
あまり強くなく、優しい感じでテンポは落とさずに歌いたいです

サウンド自体はAメロBメロ共ハッキリとしたメロディがバックには聴き取れないため
肝心の歌のメロディが更に肝心さを増してくるので外さぬよう少ないヒントで音程を盗っていく必要があります

空に手を伸ばし、あわよくば到達する思いを秘めたこの曲
ムダが少なく短調よりのクールさを味わうにはオススメです

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奥田民生 『さすらい』 放浪は風の旅路、広々とした世界を表す

さすらい

1998年2月5日にリリースされた奥田民生の8枚目のシングル
着の身着のまま風のような放浪曲です

およそ3分30秒という短い構成ですが曲の雰囲気をとくと味わえる構成であり
曲のテーマであるさすらい感が出ているといえます

アルバム先行シングルであり、2005年にはCDの規格を変更して再販されています

ドラマ「Days」主題歌主題歌


自由奔放でいて広々とした世界観をさすらう

出だしよりインパクトのある演奏で突如サビを歌う構成は
特にテーマ性の高いサビを先に持ち出すことでこの曲の真髄をチラつかせた上で曲を聴くことができます

目的もなく彷徨うような行動はそれ故に思いがけない出遭いをもたらします
予測しないことが予測できないことへの到達を早めるきっかけにもなります

そんな感じでリズムも各フレーズ毎に単調にはいかずどこか躓かせるようなリズムをとります
それこそ順調に見えて思いもしない体験に遭遇するかのような、それでいて独特さは聴き飽きさせません

常に響くような歌声も何かしら広大さを思わせます


歌うなら?

歌っていて終始気持ちいいような、昂揚感をもったメロディが特徴
キーはほとんど一定であり、低音を交えることないメロディは昂る気持ちを下げることなく完奏することができます

それでいてテンポはそれ程速くないため、さすらうための余裕を持って歌うこともでき
ひとつひとつの音程をしっかりとる間合いもある程度生まれます

また、歌詞ひとつひとつをハッキリ発声するというよりは
少し流して歌った方が広々とした余裕を見せる事が出来、またさすらっている感じがでます

当てもなく歩くことで見つかる日々の出来事
時間を気にせず過ごすことも時には必要です

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宇多田ヒカル 『FINAL DISTANCE』 相手との距離感に切なく寂しくなる曲

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2001年7月25日にリリースされた宇多田ヒカルの8枚目のシングル
相手との距離を感じる切なさを描いた曲です

アルバムタイトルでもある『Distance』をアレンジしヒップホップからバラードへと変調を遂げており
結果曲の雰囲気はガラリと変わり、悲しみを誘うものとなっています
ちなみに同曲は次弾アルバムに収録されています

この曲の制作時に附属池田小事件が発生しており
被害者の少女が宇多田のファンであったこともあり、パッケージに追悼メッセージが載せられました

PVは独特の世界観に人々が不思議な格好に扮しており
宇多田自身も白い姿で登場し、それぞれの環境・感情の違いが距離の違いを表しているようにも思えます


相手との距離を感じることは?不安でもがく人間模様

親しい中でも時には意見の相違や違和感を感じることもあるでしょう
そういったときに感じる相手との距離感、それを縮めようとしても更に開いていく、そんな孤独感に陥ることも可能性としてあります

焦る気持ちが結果食い違いを更に広げてしまうため、それを重く受け止めず徐々に狭めていけばいいと思いつつも
やはりその時に開いた距離が無意識に焦燥を感じてしまいかねません

そんな思い通りにいかないもどかしさも相手を理解しようとする一つの計らいであり
親しいと思えるなら一層求めてしまうものです

逆に近すぎるのもまた違和感をもたらします
就かず離れずの関係を維持するための距離をどうもとめるか、それは経験によって導くしかありません


お得意の暗く切ないワールドは、声のトーンを選り取り見取りに扱っていかなければなりません
Aメロは低く重いトーン、サビは高く切ないトーンと幅を利かせてどちらの側面も持った曲であることを意識する必要があります

「I wanna be with you now」がこの曲の特徴づけるフレーズであり、寂しさを一層惹きたてる絶好の場であるため
特に「I」を重視して、ある程度ビブラートを利かせると切なさが引き立ちます

ラストは感嘆節が多いため、自分が描くこの曲の世界観を出すのに適した気持ちの表しをするのが理想です

遠すぎても近すぎても違和感のある相手との距離感
そんな問題が引き起こす感情が切なく表れます

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秦基博 『ひまわりの約束』 友情の素晴らしさを伝える優しい曲

ひまわりの約束

2014年8月6日にリリースされた秦基博の17枚目のシングル
友情の大切さを温かく描いた曲となっています

お得意のアコースティックによる懐かしみと温もりを感じさせるものとなっており
大切な友達に送る言葉ひとつひとつが集まったような歌詞もとてもいいです

ひまわりは北アメリカ原産であり、まっすぐ伸びる茎と明るい色が特徴的であり
PVは無数のひまわりの中を秦本人含め色々な人々が戯れている様子

芯の通った友情を表すかのように映像内でも明るく咲いている様子が窺えます


友情を表す代表作、ドラえもんをのテーマ性を彩るためのサポートに

3DCG映画『STAND BY ME ドラえもん』主題歌として発売前より話題となっていたこの曲
ドラえもんとのび太の友情をCGにより描いた作品はこの曲のメッセージ性をより色濃く描くものとなります

YouTubeでは7月30日~8月5日までの期間限定でドラえもんコラボバージョンを配信しており
話題性を呼び1週間で40万回以上の再生数があった模様

映画のフレーズにもある「ドラ泣き」をこの曲とセットで味わうことができるのではないでしょうか


歌うなら?

キー自体は高くないのですが、温もりや優しさを出した歌い方をする必要があり
Aメロ~サビまでそれを終始感じさせるためにフレーズひとつひとつを大切に表現する必要があります

サビのキャッチーな「そばにいたいよ」を始め多く登場する話し言葉を
まるで誰かへの発言のように相手に伝えることを重視した歌い方を意識すると非常に臨場感あふれるものとなります

真に相手を思い、別れ際も惜しむくらいの仲である
そういった体験を曲と重ね合わせて自分なりの温もりを作っていきたいものです

明るい色の下確かめ合う友情の素晴らしさ
優しい気持ちになるにはオススメの一曲です

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AKB48 『Beginner』 生きる意味を考えさせる力強い曲

Beginner

2010年10月27日にリリースされたAKB48の18枚目のシングル
リスクを恐れず前に進む大切さを力強く描いた曲です

アイドルらしさがあまり感じられず、出だしから勢いのある思いサウンドが響きます
格好よさや鋭さを見せるダンスや歌詞が見ているこちらも熱くさせます

「初心忘れるべからず」をモットーとしたようなその歌詞は確かに共感できる部分が多々あり
知識を得る事は周囲を知る為にも必要だが、それにより予測をたて本来すべきことも無駄だと避けてしまうこともしばしば

知識がない故に進まなけれわからなかったあの頃のように、知識の有無に関係なく新たな道を進み続けることは百聞は一見に如かずといったところ
何もしなくなり死んだようになるくらいなら、初心者の頃の何事もガムシャラに行い生きていることを感じることの重要性を歌っています

売り上げとしては数ある曲のうち100万枚を売り上げた一曲であり
2010年シングル売上チャートでは1位をとっています


PVは2種類 そのうちひとつは斬新奇抜

PVは二つあり、ひとつはCD付属のDVDに収録されたダンス&メイキングバージョンであり
メンバーが踊る様を映しているもの

もう一つは「告白」や「渇き。」でも知られる中島哲也監督のオリジナルバージョンがあり
こちらはメンバーがゲームのプレイヤー及びアバターとなりアクションゲームを行うもの

アバターとなったメンバーがつぶれたり切られたりなど、グロさは見せないが一部過激なシーンがあり
ゲームに没頭する今の若者への警鐘、そして痛みを通して生きていることの意味を知るなどのテーマ性が存在します

途中前田敦子のアバターが右手を刺された際に実際に右手から血が流れ叫ぶ様が映され
生とは?の問いをかなり衝撃的に反映させたものとも捉える事ができます

PVとしてはその過激性が懸念されCD付属にはダンスバージョンのみの収録となりましたが
配信や後の発売となるミュージックビデオ集には収録されており、そちらで閲覧が可能です

とにかく、かなりインパクトのあるPVであることは否めません


歌うなら?

終始力強さを感じさせる曲調であり、短調であるため迫るような力強さが全体的に強いかと
人々に対する問いかけの意味合いが強く、それも含めこちらから発信するメッセージ性も強いため
答えは出ており、相手にそれを共感させるような投げかけを込めた発声が求められます

感嘆符が多いのも力強さを感じさせますし、丁寧体を含まないタメ口口調も比類する効果を持ちます
歌詞自体がかなり迫力あるものなので、それに合わせれば自然と強力な歌い方になるでしょう

生きる意味を痛みやガムシャラさなどで肌で感じさせようとするこの曲
自ら初心に戻ってあのころの生き様を見直すのもいい機会ですね

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グッドモーニングアメリカ 『ミサイルをぶちかましてぇな』 大人な自分の現状を打破する曲

ミサイルをぶちかましてぇな

2012年5月9日にリリースされたグッドモーニングアメリカのミニアルバム『輝く方へ』収録曲
大人として社会に生きる自分の葛藤を描いたアップテンポなナンバーです

社会に出ることによって自分としての生き方に妥協せざるを得なくなり
それによる苦悩や喪失感から抜け出し、また理想の生き方を求められるような歌詞が詰まっています

4月30日から6月30日までTUTAYAで無料レンタル盤が期間限定で登場し
収録曲4曲のうち同アルバムからこの曲がピックアップされその中に選ばれ収録されています

PVはコマ送りのようなメンバーの演奏から始まり
紙に描いたようなそれぞれの楽器やミサイルを持って歌ったり、ミサイルに乗って疾走したりなどせわしなさが窺えます

それくらいぶっ飛んだ生き方と考え方をもってして現状打破を目指すためのエールの意味でもこの歌の激しさが聴いてとれます


明るいメロディを彩るのは「ミサイルをぶちかます」キャッチーでインパクトあるフレーズ

「ミサイルをぶちかます」はいわば現状を打破するための何かしらのきっかけや踏ん切りが必要であり
ミサイルほどの衝撃があってこそ自分は、社会は生まれ変われそうな、そういった比喩としてかなり大きく出ています

Aメロにおけるこのキャッチフレーズの連呼は盛り上がりの引き立て役のメロディにも印象を与え
迫るサビではかなり変動的で鳥肌じみたメロディがリスナーを襲います

それほど自分が今生きる状況への不満や予想外の未来には愕然たる思いがあるのでしょう
そういった人々に対しミサイル程の影響力を与えることができれば曲としては狙い通り

まぁ「こんな歌ばっか歌っていたって本当は何も変わりゃしない」と本人達は明言していますが
本当のミサイルは各々既に持っており、火付け役として存在することが真意ともいえるでしょう


歌うなら?

出だしからかなり高く裏声をも使ったサビは今後の展開にかなりの不安をも過らせるほどのハイペース
疲れてしまうとせっかくの疾走感がなくなってしまうので、最初から飛ばしすぎない様力をキープしておきたいです

とはいえ必要以上の力を使うなという意味であり、最初からアッパーな感じは全面的に出していき
メッセージ性を高めた状況に打ち勝っていけるようなファイトをもたらす元気さを持って歌いたいです

自分と重ね合わせられるような現状の人にとっては
自己否定のきっかけともなれるような今の自分の嫌な部分をいくつも挙げたようなこの歌にさらなる思いを乗せることができるやもしれません

大人になって思う違和感をなんとかしたいと思えるこの曲
これを皮切りに自分の道を見つけることができれば素敵でしょう

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アップテンポな曲

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木村カエラ 『どこ』 どこへとも向う心の動きの面白さが詰まった曲

どこ

2009年1月28日にリリースされた木村カエラの13枚目のシングル
自分の拠り所や様々な感情の表れを描いたミディアムバラードです

木村カエラの中では初のバラード曲となり、自分の心がどういった感情なのか、それを場所にたとえて喜怒哀楽を表現し
人の気持ちの移り変わり、いわば人間らしさを描いています

以前まで描いたことのないバラード曲を今作は自身との共作ではなく作詞作曲を委託しており
木村カエラらしさというよりは、他者の感情をカエラ自身が客観的に歌った作品となっています

バラードとはいえ悲しみを煽るようなものというよりは
ある程度ポップさを残し、むしろ曲がリスナーに問いかけをしているともいえます

心はどこへ行くのか 千差万別の心の表れ

上記の通り心の様々な感情を歌詞で表しており
温かみ、冷たさ、落ち込み、励みなど、まさに様々な心情となるのが心であり
今はどこへ向かっているのか?そういった心のアクティブさそのものが人として素晴らしいものであることを強調しています

よってひとつの感情を描いてその方向にリスナーを持っていくのではなく
むしろ心の様々な動きを観察し、共にそれを肌で感じるようなものとなっています

どこへ行くといっても自身がその感情になるが故に心もそうなるものですが
それでも無意識に怒ったり、笑ったり、泣いたり、自分が思ったのとは違う感情の表れは起こるものです

そういった歯止めのきかない側面もあるため、心に委ねきった自分の真意はやはり心の動きを掴み切れていない
そういった意味で次はどこへ向かうのか、自身も分からないことの興味深さなどが歌詞に見て取れます


歌うなら?

バラード調ですが、泣きへ向かわせるテーマ性はないため
そういった感動ものというよりは、正統バラードっぽさながら不思議ワールド全開で問いかけるような優しい歌い方がグッドです

サビはキーが上がるため、若干叫ぶような歌い方になりますが
それは決して悲しい感情ではなく、なにかしらの開放感も踏まえた心の不可思議さを楽しむような部分であるため
サウンドに素直な感情を乗せて歌えば曲の真髄に深く関わりをもつことができます

韻を踏んでいるためテンポを少しいじってでもリズミカルな歌い方をするのが適しています

あらゆる場面で自分の感情がどこへ向かうのか
自分でもわからない心の動きに面白みをもって体験するのもまた冥利です

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